強弱をつけた勉強の方が効果が期待できる

 朝、事務所に近い浦和麗明高校周辺を通りかかったら、先生方が大勢出て道案内兼交通整理をやっていた。入試2日目である。
 こういうところ私立はぬかりない。
 説明会などで何度か来ているんだから、案内がなくても自力で来いよということなんだが、テストのことに気をとられて、「ぼーっと」してるかもしらんから、用心に越したことはないのだ。先生方、ご苦労様。

 何度か、私立入試後の切り替えを早くという話をしているが、昨日今日と入試が続いた人は、さすがに疲れただろう。というか、たとえ押さえの私立であったとしても、テストというものは、疲労困憊(ひろうこんぱい)するぐらいに取り組まないとダメなのだ。
 だから、家族の人も、周りの人も、今晩ぐらいは「お疲れさん」ということいいんじゃないかな。まだ全部終わったわけじゃないことは本人が一番わかっているわけだし。

 勉強は、基本的にはコツコツと平均ペースでやるべきで、波が少ないほうがいいのであるが、今日はどうも疲れて集中できないというような場合は、予定した時間にかかわらず、さっさと切り上げて、その分は明日に回したほうがいい。
 逆に乗りに乗っているときは、予定した時間をオーバーしてもよく、その分、睡眠時間を押してしまうかもしれないが、あとで帳尻(ちょうじり)を合わせればいい。

 家族や周りの人から、「あいつは気分屋だ」などと言われるかもしれないが、大して面白くもない知識を頭に詰め込もうというのだから、気分も重要だろう。
 あまり極端なのは考えものだが、強弱をつけた勉強の方が、効果が期待できるのではないか。

ホット一息は今日限り

 埼玉県内私立高校入試が始まった。
 いつもなら、どこかの学校に取材(写真撮影)に行くところだが、まだ咳が完全に止まらないので今日は自重した。受験生を応援しなきゃいけない立場が、逆に邪魔しに行ってどうするというわけだ。

 私立入試ではマークシート方式を採用していることなどもあって採点が早く、結果もすぐに出る。早いところだと即日発表だ。

 単願の人はこれで入試日程終了。
 入学までの相対的な学力低下とどう戦うかが課題だ。まだ学校があり授業もあるので学力そのものが急降下するわけではないが、公立第一希望者が、これから1か月ちょっとの間に急激に力を伸ばしてくるため、相対的に低下する。
 進路が早く決まった優位を生かすことを考えなければならない。

 併願の人は空白の期間を最小限にとどめるのが課題だ。
 いわゆる「スベリ止め」とはいえ、一つ試験が終わればホッとする。本命公立に向けて、気持ちをすばやく切り替えられるか。
 明日明後日、あるいはそれ以降も私立の日程が残っている人もいると思うが、公立本番まで40日を切った今、私立入試による勉強の中断期間は、最小限にとどめなければならない。

メモ力の向上で生徒の学力向上を図る

 受験生向けの講演(授業)のときに、メモの重要性を訴える。

 私は長いこと生きてきて、長いこと仕事をしてきたので、断言できるが、メモをする力は一生ものである。
生きていくために、あるいは仕事をして行くために、いろんな力が必要であるが、その中で、メモをする力は、業種や職種を選ばない万能の力である。

 だから、この力を中学生や高校生のうちに身につけ、磨きをかけておけば、一生困らないだろう。

 だが、これほど重要なメモをする力であるが、この技術を教わる機会がない。あるいは少ない。
 それが重要な技術だということを教わらないから、生徒たちは相変わらず、黒板の文字を忠実にノートに写して、それで勉強した気分になっている。
 板書がきれいな先生がいい先生で、板書をしなかったり、字がきたない先生はダメな先生。

 本来は学校で教えるべきだと思うが、いつ誰がどのように教えるかとなると、これがなかなかまとまらない。
 板書を写すだけでなく、生徒が授業内容を的確にメモできるようになってくれればというのは、先生たちの共通の願いではないかと思うが、実際には誰も教えていないという矛盾。

 であれば仕方がない。塾の先生たちに教えてもらおうじゃないかと思うがどうか。
 私自身、決定的な方法を編み出したというわけほどでもないが、長く生きてきた分、そこそこ方法論は確立している。近いうちに一度、先生方と、「メモ力で生徒の学力を向上させる研究会」を行ってみたいと思っている。

天下りよりも「あっせん」が問題みたいだ

文部科学省の天下りあっせん問題。
 
 よく分からないのだが、元文科省の局長が退職後、早稲田大学の教授なった。これ自体は普通に考えて、それほど問題ではないね。
 誰だって再就職していいわけだし、前職の知識や経験が生きる仕事を選ぶのは当然なわけだから。

 つまり、元局長が文科省を辞めた後、自分で履歴書書いて応募して、面接受けて採用されたというなら、ただの再就職ということで問題なし。

 そうではなくて、文科省が組織として、本人の意向はさほど関係なく就職先をあっせんした。勝手に世話しちゃった。たぶん、そこが問題なんだろう。
 文科省「元キャリア一人面倒みてくれないかな」
 早大「誰ですか?」
 文科省「高等教育局長だから、後々もまあいろいろあると思いますよ」
 早大「そうですか。じゃあ、教授でいいですかね」

 とまあ、こんな感じで、本人が直接には関与しないなかで、組織と組織の間で就職の話が決まって行く。たぶん、ここが問題なのだ。
 今回の案件では、文科省側は、いわば「借り」を作った。大学側は「貸し」を作った。となれば、この貸し借りを、どこかで清算しなきゃいけない。

 それにしても、なぜ文部科学省なのか。他の省庁だって似たようなことがあるはずなんだが。
 国会では平成29年度予算の審議が始まるが、もしかして、それとのからみがあるのか。いろいろ謎の多いニュースである。

今年こそ元禄文化だろう

 2015年2月5日、「北陸新幹線で問題を作るとしたら」というテーマでブログを書いた。
 その年の3月に北陸新幹線が開業する予定だったので、もしやと思ったわけだが、結局その年は新幹線がらみの問題は出なかった。
 
 しかしその翌年、つまり前回の入試(28年度入試)では、ずばり北陸新幹線に関連する問題が出た。
 しまった、予想が1年早過ぎた。
 予想としてかなりいい線行っていたことは、28年度社会大問6と、私のブログを見比べてもらえば分かると思う。

 北陸新幹線で問題を作るとしたら

 さて。
 昨年私は、同じく社会(歴史)の予想で、そろそろ元禄文化だろうと予想したが、見事にはずれた。ついでに田沼意次あたりもねらい目だと予想したが、これもはずれ。
 しかし、北陸新幹線のごとく、1年遅れで的中ということもあるから、今度こそ江戸時代の文化だ。

 こっち(元禄文化)以外は、全部あっち(化政文化)という考え方

 22年度 室町文化
 23年度 鎌倉文化
 24年度 奈良文化(天平文化)
 25年度 平安文化(国風文化
 26年度 桃山文化
 27年度 飛鳥文化
 28年度 室町文化

 この流れを見れば、どう考えたって次は江戸なんだけどね。

 文化の問題は、その時代の文化を説明した文章と、その時代の文化を代表する作品(画像が示される)の正しい組み合わせを選ぶという形が続いている。
 28年度だったら、室町文化の代表的建築物の「金閣寺」を選ばせる。27年度だったら飛鳥文化の代表的仏像の「広隆寺弥勒菩薩像」を選ばせる、といった具合だ。

 だから、もし今度の入試で江戸時代の文化、中でも元禄文化のことを聞いてくるとしたら、その代表的な絵画作品として、菱川師宣の「見返り美人図」か、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を選ばせる問題になるだろう。

 まあ、同じことを言い続けていれば、そのうち当たるわけだけど。

理科の出題分野予想、第2弾

 理科の出題内容を予想する。第2弾。
 前回は、大問2と大問3だったので、今回は大問4と大問5だ。

 大問3は、高校の科目でいうと化学、大問4は、物理に相当する内容だが、中学校では第一分野ということでまとめられている。

 大問3の出題内容(過去7年間)
 22年度 化学変化と原子・分子 化学変化とイオン
 23年度 化学変化と原子・分子
 24年度 身の回りの物質
 25年度 身の回りの物質
 26年度 化学変化とイオン
 27年度 身の回りの物質 化学変化と原子・分子
 28年度 化学変化とイオン

 昨年度(28年度)は、これまでの流れから、「化学変化とイオン」からの出題が濃厚と予想。「水溶液の電気伝導性」や「中和と塩」あたりは要注意とみたが、ある程度的中。
 29年度は「化学変化と原子・分子」に一部「身の回りの物資」を加えた27年度のような形が予想される。
 
 大問4の出題内容(過去7年間)
 22年度 運動とエネルギー
 23年度 運動とエネルギー
 24年度 電流とその利用
 25年度 身近な物理現象 運動とエネルギー
 26年度 運動とエネルギー
 27年度 電流とその利用
 28年度 身近な物理現象

 昨年度(28年度)は、流れから「運動エネルギー」からの出題を予想したが、見事にはずれ、「身近な物理現象」から、「光の反射・屈折」、「凸レンズの働き」などが出題された。
 29年度は今度こそ「運動エネルギー」からの出題が濃厚。「力のつり合い」、「運動の速さと向き」、「力学的エネルギーの保存」など要注意だ。

 28年度はあまりにも平均点が低すぎた。
 論述問題が難しかったのと、大問5で予想外の「光と音」からの出題があったためだろう。29年度はその反動でやや易しめかと思うが油断は禁物だ。

東京都も私立授業料無償化へ

 東京都が、世帯年収760万円未満の都内の私立高校生に対する都独自の給付型奨学金を拡充し、授業料を実質無償化する方針を決めたというニュース(16日)。
 2017年度からで、都内の私立高の平均授業料にあたる約44万円を国と都で給付する。

 まあ今後はどんどんこういう流れになって行くだろう。
 小池知事が注目されているので、今回のニュースが注目されるが、大阪府は橋下知事の時代に私立授業料無償化が実現しているし、埼玉県をはじめ関東各県も概ねそういう方向に進んでいる。

 教育というものを、公立学校を作って、公務員を雇って、すべて公立でやろうとするよりも、私立学校に資金を援助したり、私立に行きたい人に授業料を援助することにし、公立学校や公務員の数を減らした方が、全体的には税金の使い方として無駄が少なくなるだろう。

 もちろん、どうしても公立が担わなければならない分野があるから、そこには一定の人と金を投ずる必要があるが、高校の普通科のようなものであれば、何が何でも公立が請け負わなければならないというものでもないだろう。

 私が教員になったころの埼玉県は、いろいろな意味で圧倒的「公立王国」だったが、これから5年、10年で、その姿はまったく違ったものになって行くだろう。私立の責任はますます重くなるね。

二度ドタキャンされ、相手の想像力の無さを心配する

 昨日連絡があって今日の訪問予定が一つキャンセルになった。
 いわゆる相手側のドタキャンというやつだ。

 今の健康状態から言うと、ちょっと助かったという気分でもあるのだが、普通に考えれば、ふざけるなのレベルである。
 しかも、1週間前にも一度直前にキャンセルされ今日に持ち越されたものなのだ。
 さらにさらに、こちらは希望を一切言っておらず、相手側の希望日時に合わせたのに。

 仮にドタキャンの主をAさんとしておこう。
 Aさんにはまったく想像力というものがない。

 だって、そうだろう。
 私はAさんと約束したために、同じ日に会いたいと言ってきたBさんやCさんとは会えなくなったんだよ。
 BさんやCさんは、私に会おうとして、DさんやEさんと会うことはやめて、私の都合を聞いてきたんだよ。

 ね、わかるかい。
 みんな、あっちの予定をこっちに持ってきて、こっちの予定をあっちに持って行ってと、そうやってスケジュールを調整してるの。

 ドタキャンしたAさんは、私が「いいですよ」と言ったから、それでいいと思ってるのかもしれないが、ホントは、BさんにもCさんにも、DさんにもEさんにも影響が及んでるんだ。
 想像力がないっていうのは、そこんところだよ。
 
 約束っていうのはさ、部下の方から破るのはダメだけど、上司の方からは破っていいとか、仕事をもらってる側から破るのはダメだけど、仕事を出す側からは破っていいとか、そういう話じゃないから。

 仏の顔も三度まで、っていうから、私個人はもう1回くらい許してやってもいいと思っているが、こういう人が組織に上に立っているとしたら、下の者はたまらんね。




 

UPテスト(最終回)、本日終了

 今年度最終回となる第5回UPテストが本日終了。
 風邪流行などで欠席者が増えることを心配したが、思ったほどではなかった。

 今年度は、学校選択問題に合わせた模擬試験ということにこだわってみたのだが、まだ実際には一度も行われたことのない試験であり、参考になるのは県教委が示したサンプル問題しかないので、問題づくりには苦労した。

 ただ制度変更のねらいから考えて、英語・数学の「学校選択問題」が、これまでの学力検査問題に比べて難しくなるのは確かなので、問題のレベル(難易度)が下がらないように注意しながら出題してきた。

 第5回になって初めて受けた人は、数学の最初の方の問題からペースを崩されてしまったかもしれない。落ち着いて解けば何でもない問題なのだが、ふだんのテストだと最初の方は、ほとんど暗算で答えが出るのに、UPテストでは筆算が求められる。その結果、いつもより多くの時間を使ってしまい、その後のペース配分が狂ってしまうのだ。

 県教委が「学校選択問題」のサンプル問題を公表したのは、去年の3月であるから、その気になれば1年前から準備できたはずだが、そういう情報にはあまり関心がない人がいる。それで、最近になって、ようやく前より難しい問題らしいなどと言い始めている。

 でも、最終回のたった1回でもUPテストを受けた人は、今までの問題とはどう違うのかが、ある程度イメージできたのではないか。
 今日の経験をこれからの勉強に生かしてほしい。

倍率は、他人の考えの集計結果

 まさか昨日発表された倍率を見て、志望校を変えた人はいないだろうね。
 もちろん、倍率を見て変えるのは絶対にダメだというつもりはないが、あまりすすめられない。

 志望校調査の結果で何が分かるかというと、自分以外の他人が、どこを志望したかということである。
 全体の傾向、などいうともっともらしく聞こえるが、要するに他人がどう考えたかが分かるのである。自分のことはいつでも分かるが、他人のことは、誰かがこういう形で調べてくれないと分からない。

 自分以外の他人がどう考えたかを調べたのが今回の結果、すなわち倍率だとしたら、それで志望校を変えてしまうのはおかしい。

 本来、志望校というのは、他人がどう考えているかなど関係なく、自分自身がどう考えるかで決めるものであるから、他人の考えの集計結果である倍率などに左右されるべきではないのである。

 1か月前の調査結果であり、その後、いろいろな事情から志望校を変えた人もいるだろうから、サラッと見たら、もう忘れたほうがいい。

プロフィール

Author:UPテスト理事長
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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