自分の責任を軽くしようとする悪い癖

 テスト会社をやっていると、毎回いろんなトラブルに見舞われる。
 原因を作っているのは、ほとんどがこちらなので、責任者である私は、年中謝り通しだ。

志村クン「受験票が届いてないそうです」
「どうせまた住所の入力ミスったんだろう」
志村クン「いえ。調べたら間違っていませんでした。郵便局の問題だと思います」
「あのな。大事なのは、届いていないという事実なんだよ。誰の責任かなんてことは後でゆっくり考えりゃいいんだよ」

 サラリーマンの悪い癖だね。何かあるとすぐに自分の責任を軽くしようとする。
 お客さんは、誰の責任かなんて問題にしてないんだよ。そうじゃなくて、「試験が迫ってるのに受験票が届かなくて困ってます。不安です」。そういう話なんだよ。

「いますぐ再発行だ。何なら速達で送ってもいいぞ」
志村クン「遅れて届くこともあるんじゃないですか。2枚届いちゃうかもしれません」
「だったら、どっちか好きな方を持ってきてもらえばいいだろう。おっ、住所結構近いな。帰りがけに郵便受けに入れてこい」

 さて。
 今日はなぜこの話かというと、この件に関するお問い合わせがあって(クレームではない)、改めて、お客様への対応とはどうあるべきかを考えさせられたからだ。

 ミスがあった。それをお客様から指摘された。
 でも、この段階でお客様は、お怒りではない。どうしたらいいですか。どのように対処してくれますかと尋ねているのだ。
 しかし、ミスをしてしまったという後ろめたさからか、言い訳を始める。責任を他に転嫁しようとする。
 さあ、そうなると、そんな話じゃないよとお客様の怒りに火がつく。当然だ。私だって逆の立場だったら怒りまくる。

 すべての責任はこちら側にある。本当はそうじゃないかもしれないが、とりあえずそのように受け止める。そのうえで、早急に解決策を考え実行する。検証はその後だ。

 今日の電話で、そういう商売の原点を考え直すことができたので、どこのどなたか分からないが、私はとてもいい機会をもらったと思い感謝している。

学校の姿を生き生きと描き出すには

 昌平高校の塾対象説明会に出席。
 ここの説明会は、ほぼ城川雅士校長のワンマンショー。今日も1時間の説明のうち半分以上は校長の話。

 面白かったのは、校長の話が終わると期せずして拍手が起こったこと。
 「ああ、終わってよかった」の拍手?
 まさか。

 話しっぷりが良かったのだ。
 そこで私が思い起こしたのは「活写(かっしゃ)」という言葉。
 「活写」とは、ものごとを生き生きと描き出すこと。
 城川校長はこの術に長けている。

 しかし話術だけで人を感動させることはできない。
 聞き手の関心は、校舎や施設設備よりも、教育システムよりも、生徒にある。だから、話の真ん中に常に生徒がいることが肝要だ。
 時に、生徒の日常にまったく触れない校長もいるが、私にとっては退屈この上ない話だ。

 若く行動力にあふれた城川校長は、生徒たちを間近で見、時には輪の中に入って触れ合い語り合う。校長室からながめた風景でもなく、教員からの報告に基づくものでもない。「活写」の秘密はここにある。

 私も文字や言葉による「表現力」が求められる仕事をしている。はたして学校の様子を「活写」できているだろうか。
 城川校長の話を聞きながら、現場に取材に行くことの重要性を改めて感じたのであった。

埼玉県公立入試の改善、まずこのサイトを見よ

 受験生及び塾の先生方向け情報

 以前にも紹介したと思うが、もう一度。
 平成29年度埼玉県公立高校入試の変更点については、下記サイトに詳しい。公式な情報はすべてここにある。
 数学と英語の「学校選択問題」(20校が実施)がどのようになるかも、ここにサンプル問題として示されている。

 県教委が、サンプルとして示している以上、この内容、このレベルで出題されることは確実である。
 とにかく、まず一度、すべての受験生、すべての塾の先生方にこのサイトを見てほしい。
 そこで共通認識を持ったうえで、次のステップに進もうではないか。

 学力検査問題の改善について(埼玉県教委ホームページ)

もう一度戻りたい時代なんてないよ

 「もし時間が戻せるなら、いつの時代に戻ってみたいですか?」
 そんなことあり得ないので、遊びの質問なのだが、私にはどう考えても戻りたい時代などない。

 小学校時代。
 勉強も運動もあんまり得意じゃなかったしな。デブだったし。思い出したくもない。
 中学校時代。
 勉強も運動も結構よくできて、人生唯一の「もて期」だったような記憶があるが、馬鹿丸出しのチューボーになんか戻りたくないな。
 高校時代。
 部活の練習もきつかった。周りが出来るやつばかりで勉強も辛かった。男ばかりの学校だったし、つまんねえ。
 大学時代。
 親父が事業に失敗して、家もとられ、金もなくなり、勉強より働いた記憶ばかりで、もうこりごりだ。
 というわけで、ここまで戻りたい時代なし。

 教員時代。
 まあ百歩、いや千歩ぐらい譲れば、ここならぎりぎり戻ってもいいかな。失敗ばかりだが、少なくとも、毎日学校に行くのが苦痛ということはなかったな。
 サラリーマン時代。
 地獄だ。何度も人生止めようと思った。

 と、ここも戻りたい時代なしで、結局私の回答は、「戻りたい時代はありません」。

 では、今このままがいいのか。
 それもきつい。会社経理は辛いことばかりだ。給料日は、給料をもらう日じゃなく、給料を払う日だし。
 ただ、たくさんの失敗を重ねてきているので、それが糧となって、昔だったら出来なかったことも、案外簡単に出来てしまったりする。そう考えれば、戻るより、今このままのほうがいいような気がする。

 そうそう、具体的にいつと特定しなくていいなら、あと何年生きられるかなんてことを真剣に考えなかった時代はよかったと思う。

今までにない統合の形、「新・川口市立高校」

 今月2回目の市立川口高校訪問。
 平成30年度に現在の市立高校3校(市立川口・川口総合・県陽)が統合され、新・川口市立高校が誕生することは、前回訪問時のブログでも書いた。

 今日は、新校設立のための定例会議の後、3校の校長先生及び川口市教委の先生方に話を聞けることになったので取材に行ってきた。

 3校統合は、急逝した岡村幸四郎・前市長以来の構想だ。
 市の財政負担の軽減という目的がある。人口約57万人と埼玉県内では、さいたま市(127万人)に次ぐ大都市ではあるが、市立高校3校の維持は容易なことではない。

 などという話を書いてしまうと、どうも気分が盛り上がらないが、この3校の統合は、これまで埼玉県内で行われてきた公立高校の統合再編とは、決定的な違いがあるので、私はここに注目し、期待をしている。

 これまで公立高校の統廃合はいくつも行われてきた。
 だが、その実体は、統合される一方の学校の事実上の廃校であった。
 であれば、募集困難に陥り、再生不可能とみなされた学校だけを廃校すればよかろうと思うが、諸事情あってそれがかなわず、よくわからない「統廃合」という言い方をしてきた。

 その点、この3校はいずれも募集困難には陥っていない。28年度入試の倍率を見ても、市立川口1.20倍、県陽1.40倍、川口総合1.50倍と、いずれも全日制の平均倍率1.19倍を上回っている。
 部活動でも関東大会・全国大会に出場するチームや個人も多く、それを目当てに入学してくる生徒も多い。
 つまり、この3校は、廃校を迫られている学校ではない。それとはまったく逆で、元気満々な学校たちである。

 よって、過去に統廃合され、結果生き残った方の学校は、その後も決して楽な募集をしているとは言えないが、新・川口市立高校にその点での心配はないだろう。

 ただ元気な学校同士の統合だけに、それぞれの学校の良さを新校にどう取り入れて行くかが課題となるだろう。弱った学校同士の統廃合なら、いっそ過去を捨てて「ゼロからの出発」と思い切ることもできるが、その点が難しいところだ。

横綱になれるか埼玉栄出身・豪栄道

 埼玉栄高校出身の大関・豪栄道が九月場所で優勝した。まずは目出度い。
 横綱・白鵬不在の場所とはいえ、巡って来たチャンスをものにした根性は立派。同年齢の稀勢の里は何度も優勝のチャンスを逃しているんだから、それに比べれば大したものだ。

 豪栄道は関脇を14場所も務めて、ようやく大関に昇進した。関脇時代の平均勝ち星は9勝。大関昇進後、先場所まで12場所の平均勝ち星が四捨五入でようやく8勝。どうもあまり強そうな気がしない。今場所もカド番で、負け越せば関脇に陥落するところだった。

 来場所も優勝すると2場所連続優勝という横綱昇進条件を満たすのだが、どうだろう。もしかしたら最初で最後のチャンスかもしれない。
 というのは、豪栄道はすでに30歳で、これから横綱になるというより、横綱を引退する年齢なのだ。
 現在の横綱大関陣は、ほぼ同世代で、中学生にたとえていうと、中3に横綱・白鵬と日馬富士、中2に横綱・鶴竜、中1に大関・稀勢の里と豪栄道という関係なのだ。

 横綱と大関の違いは、大関は負け越せば関脇陥落で済むが、横綱が負け越したら即引退に追い込まれることだ。
 豪栄道にはここまで来たら横綱になってもらいたいが、なるのは大変、なってからはもっと大変だ。


 さすが地元紙・埼玉新聞。埼玉栄高校出身ということで1面トップでの扱い。(平成28年9月25日付) 
 豪栄道優勝

6学年がそろった中高一貫の開智未来

 加須にはすっかり慣れた私である。
 つい最近、同じ加須市にある花咲徳栄高校に週に三度行ったが、今週は開智未来中高に三回。
 今日は開智未来の完成式典だ。

 ところで何が完成かというと、6年前、中高一貫校として開校して、その中学第一期生が今年高校3年生となり、6学年の生徒、先生が全部そろったので、それで完成ということだ。何十周年式典みたいなものは何度も出席しているが、こういうのは初めてだ。

 同校は、事実上の廃校となった埼玉県立北川辺高校の跡地に建てられた。
 公立の校地・校舎を引き継ぐ形で私立が新しい学校を作ったのは、全国でも初のケースだという。

 今日の式典だが、よくあるお堅い儀式ではなく、生徒が主役となった手作り感たっぷりの楽しいイベントだった。
 司会進行は先生ではなく男女の生徒。全部英語で進行。
 式典は、来賓らの待つ体育館に、800人の生徒が入場してくるところから始まった。普通とは順序が逆だ。
 入場し終わった生徒は、着席することなく、来賓・保護者らを四方からぐるりと囲むように立ち、校歌を斉唱。今日の式典では、壇上には来賓席も、理事長・校長先生の席もなく、全員が同じフロアーに席をとるという斬新なスタイルだった。

 生徒が企画し、生徒が運営し、生徒が参加する式典。
 教員経験者として言わせてもらえば、先生が全部仕切ってしまった方が、そっちのほうがよほど楽で、生徒をからめるといちいち面倒なのだが、その労をいとわないのが、この学校のやり方なのだ。
 いいものを見せてもらったと思う。

 開智未来完成記念式典01
 玄関付近に設置されたメッセージボード。生徒に便利、私のような来訪者にも便利。
 開智未来完成記念式典02
 この6枚セットのパネルは先生(たぶん教頭先生)の作。いい腕してる。
 開智未来完成記念式典03
 高3生(第1期生)はさすがに大人びている。中央付近でマイクを持つ男子生徒。お礼の言葉を述べているのだが、これが実にすばらしく感動ものだった。見事に6年間の成果が出ているね。

「僕」は世界を代表してないんだよ

 会社経営に行き詰ったフデキ社長は「オレ様主義」である。
 そんな主義ってあるの? いや私が命名してやったのだ。

 とにかくすべての基準が自分(僕)なのだ。
 「僕だったら、こっちを選びますけどね」
 「僕は、そういうの別に気にしませんけどね」
 「僕は、それって常識だと思いますけどね」
 と、こんな具合。

 あなたね、誰を相手に商売してんのよ。大事なのは、僕がじゃなくて、お客様がどう思うか、取引先がどう考えるかでしょ。
 僕は世界を代表してないよ。
 僕がいいと思ったって、お客様がよくないと思ったら、商売は成り立たないんだよ。だから、ちゃんと商売失敗しちゃってるわけだけど。

 私はフデキ社長が主催するイベントに何度か参加したけど、全然面白くない。だって、全部僕の基準でやってるんだから。
 たとえばバス旅行なんかにしても、僕がいいと思ったところに行って、僕が旨いと思うものを食べさせて、僕が好きなものをお土産にくれるんだから、僕と趣味が違う私は、何一つ満足できない。
 僕が考えているのは僕の儲けだけ。そこには、お客を楽しませようとか、お客に満足してもらおうという発想が全くない。これじゃ、すぐに赤字になるよ。

 というわけで、フデキ社長を見ていると、いろいろ勉強になるわけである。フデキ社長と正反対のことをやっていれば成功するか、そこまで行かなくても大失敗はしない。こういうのを「反面教師」って言うんだね。

 「反面教師」は大事だね。
 身の回りに気に入らないやつは大勢いるけれど、あいつは嫌いだで終わらせないで、あいつのどこが嫌いなのかをよく分析してみることにしよう。
 嫌いな原因が分かったら、自分はそういうことをしていないかを謙虚に振り返ってみることにしよう。案外、自分も同じことをしている場合があるからね。

 私は若いころと違って、あまり人に好かれようと思わなくなったが、やっぱり嫌われるより、好かれたほうがいいからね。人の振り見て我が振りを直すことにしよう。

どっちかにくっつけよ秋分の日

 おい22日、っていうか秋分の日、どっちかにくっつけよ。前の休みでも後ろの休みでもどっちでもいいからさ。だいたい年によって22日だったり、23日だったり、はっきりしないんだよ。
 なに、来年は後ろにくっつきます? 
 ばかめ来年の23日は土曜日なんだよ。かぶってんじゃねえか。なんで来年にかぎって23日にずらすんだよ。22日のままなら3連休だっていうのに。気が利かねえな。
 などと、あまりにも暇なので、秋分の日にツッコミを入れるのであった。

 「秋の陽(ひ)はつるべ落とし」と言う。
 つるべは「朝顔につるべとられてもらい水」(加賀千代女)のつるべだな。落語家の話じゃない。
 井戸の水くみ用のつるべがストンと落ちるように、この季節になると、陽が傾いたと思ったら一気に暗くなってしまう様子を言ったものだ。
 なんか一日がすごく短く感じられる季節だ。

 秋と言えばもう一題
 清少納言の枕草子の一節
 秋は夕暮れ
 夕日のさして 山の端
 いと近うなりたるに
 からすの寝どころへ行くとて
 三つ四つ 二つ三つなど
 飛び急ぐさへあはれなり
 まいて雁などのつらねたるが
 いと小さく見ゆるはいとをかし
 日入り果てて
 風の音 虫の音など
 はたいふべきにあらず
  
 現代語訳じゃなくて誤訳
  秋はやっぱ夕暮れ。夕日がさして山の端っこがうんと近くに見えて、そこにカラスの馬鹿どもがいっちょまえにマイホームに帰ろうとして集団で急いで飛んでくんだけど、あんたら何急いでんのって言ったら、カラスの勝手でしょ、ってウケル~。てかギャグ古い。
  雁はさ、「かり」なの「がん」なの? って、どっちでもいいけど、なんで編隊飛行するのって聞いたら、空気抵抗減らして楽してるんだって。ウチラと同じじゃん。
  すっかり陽が落ちると、風はビュービューうるさいし、虫けらどももギャーギャー鳴きわめいて、うるさくて寝らんない。

 さて、最後はちょこっとまじめな話。
 四つの季節には色がある。
 「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」。朱は赤、玄は黒。
 受験生諸君は「青い春」の真っただ中であるが、私は「赤い夏」が過ぎ、「白い秋」も暮れかかり、そろそろ「黒い冬」にさしかかったところだ。道理でお先真っ暗なわけだ。

「学びのサプリ」を「うなずき」ながら読む

 開智未来中学高校の塾説明会に出席。
 昨日も別の用事で行っているので2日連続だ。

 埼玉県民の感覚、と言うより私の感覚では、利根川を渡った向こう側は栃木県や茨城県なのだが、埼玉県加須市の一部は、利根川の向こう側にもあるのだ。
 たまに行くと、はてしなく遠いところに来た気分になるが、回を重ねると、そうでもないと思えてくる。が、やっぱり浦和からだと遠いかな。

 校長の関根均先生は、元は県立高校の校長だ。
 県立の校長から私立の校長へというパターンはよくあることだが、普通は県立を定年退職してからだ。しかし、関根校長は、県立を途中でやめて私立に転じた。異色の経歴だ。

 異色で思い出したが、私が初めて関根校長に会ったのは、関根先生が開智の校長になった直後のことで、たしかそのときに、「最初の職員会議のとき、先生方に、生徒には毎日腹筋と腕立てをやらせてほしい」とお願いしたという話を聞いた。
 実行されたかどうか定かではないが、いきなり身体づくりの話をするとは面白い人だと思った。

 で、ここからが本題なのだが、今日の説明会で、関根校長の著書「学びのサプリ~きっと偏差値が10上がる“希望”の学習法」(学事出版)をいただいた。
 帰って来てさっそく読んだ。
 私の場合、本を後で読むという習慣はなく、手にした瞬間に読む。

 第1章目。「サプリ体操」。
 なるほど、そこから入って来たか。分かるな。
 さらに読み進むと、第4章目に「学びの身体論」というのが出てきた。ますます分かるな。
 初対面のときの記憶に間違いはなかった。やはり関根校長は、脳のはたらきは、身体や心の動きと密接に関連しているという信念をずっと持っていたんだ。

 「学びのサプリ」は、その実践を綴った本なのだが、私はいちいち「うなずき」つつ読んだ。以前に、関根校長の講演を聞いたとき、人の話は「うなずき」ながら聞くものだと言われたので、それを実行してみたのだ。

 この本は、成績を上げたい中高生に読んでもらいたいが、お父さんやお母さん、それに学校や塾の先生にもおすすめだ。なんなら伸び悩んでいるサラリーマンが読んでもいいかもしれない。

 「学びのサプリ」

プロフィール

Author:UPテスト理事長
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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