部員が多い学校ほど強い(サッカー部員数調査)

 昨日、高校サッカーの埼玉県予選決勝を見ていて思った。
 「強い学校は、部員も大勢いるな」

 では、早速データを収集してみよう。
 気になったことは調べてみる。これは性分だな。

 埼玉県高等学校体育連盟が発行する「高体連」という冊子がある(非売品)。これの平成28年度版で各校の部員数を調べてみた。28年度版だから去年の数字ということになるが、だいたいの規模感は分かるだろう。
 
 次に、今年度の大会結果を調べてみた。(夏)はインターハイ予選、(冬)は、昨日決勝戦が行われた全国選手権埼玉大会である。
 
1位 浦和東 227人 (夏)ベスト8(冬)ベスト4
2位 西武台 185人 (夏)ベスト4(冬)ベスト8
3位 昌平  184人 (夏)優勝(冬)優勝
4位 武南  174人 (夏)ベスト8(冬)ベスト4
5位 埼玉栄 171人 (夏)ベスト8(冬)ベスト8
6位 大宮東 168人
7位 埼玉平成153人
8位 正智深谷148人 (夏)ベスト8(冬)ベスト8
9位 浦和南 143人
10位 浦和西 136人 (夏)準優勝 (冬)準優勝
11位 浦和学院132人 (夏)ベスト4 (冬)ベスト8
12位 南稜  131人
13位 熊谷  128人
14位 大宮南 124人
15位 市立浦和122人
16位 伊奈学園122人
17位 武蔵越生121人
18位 越谷西 118人
19位 東京成徳大深谷118人
20位 川口北 110人

 部員数が去年の数字で、大会結果が今年のものという点が気に入らないが、かなりきれいに結果が出た。
 昨日の決勝戦に出た両校は、やはり大所帯だった。
 そこで結論。
 「ベスト8以上に進出する学校は、すべて部員数の多い学校である」

 それにしても、どこも多過ぎじゃないかと思ったが、全国選手権(本大会)の大会要項を見たら、登録30人まで、ベンチ入り20人とあった。
 そうすると、各学年30人前後、3学年合計で100人を超える学校があったとしても、それほど極端な数字とは言えないかもしれない。

 部員が多いから強い。いや、強いから部員が集まってくるのだ。
 いろいろ考え方があろうが、やっぱり「数は力」というのは本当みたいだ。


サッカーもラグビーも駅伝も、冬はみんな昌平

 サッカーで昌平高校が2回目の全国選手権出場を決めた。
 昨日はラグビー部が花園(全国選手権)初出場を決めたし、その前には、女子駅伝が全国高校駅伝初出場を決めている。
 バスケット部ももう一息だった。
 勉強の方も、3年連続で東大合格を出しているし、文武において昌平の勢いは止まらない。

 サッカーは昨年インターハイで全国3位に入っているし、2年連続してJリーガーを輩出しているから、今回は全国制覇を期待したい。
 埼玉代表は全国選手権で過去12回優勝している。市立浦和4回、浦和3回、浦和南3回、浦和西1回、武南1回。埼玉代表の最後の優勝は、1981年の武南までさかのぼる。1992年を最後にベスト4もない。

 ラグビーは、1990年に熊谷工業が全国優勝、1999年に埼工大深谷(現・正智深谷)が準優勝という記録があるが、こちらも2004年の正智深谷ベスト4以後、全国での活躍が見られない。いきなり優勝は無理でもベスト8、ベスト4の声を聞いてみたい。

 女子駅伝は、かつて1995年~1997年にかけて埼玉栄が全国3連覇という偉業を達成したが、その後は埼玉栄による8位以内入賞が3回あっただけで、振るわない。テレビ中継にも映らない。昨年の本庄東は30位だった。

 夏の甲子園で花咲徳栄が全国優勝をしているだけに、埼玉県民としては、どうしても期待値が高くなってしまう。
 だが、今日のサッカーを見ても、選手たちは出場を決めて狂喜乱舞という姿ではなかった。全国での戦いを見据えているのだろう。

インターハイ出場の秘密は自立と自律 獨協埼玉陸上部

 獨協埼玉高校陸上部の取材に行ってきた。

 部活、しかも運動部の取材で行く学校じゃないでしょう。
 そう、私もそう思っていた。
 だが、今夏インターハイに女子800mの選手(神保友花さん)が出場しているのである。ここ5年間、関東レベルまでは届いていたが、ようやくインターハイ出場選手が現れた。

 野球やサッカーのグランドとは別に陸上トラックがあるので練習環境には恵まれている。
 ただ、スポーツ系のコースがあるわけでもなく、スポーツ推薦のような制度もない。部活が入学動機という生徒もおそらくいない。
 強くなる要素は少ないのである。

 陸上部は中高合わせて80人近い大所帯だ。
 トラックに短距離あり中距離あり、フィールドに跳躍あり投てきあり。選手たちは多彩な種目に挑むが、指導者は顧問の須藤剛先生含めて2人である。とてもではないが、つきっきりの指導はできない。
 先生は、今日は主に短距離、明日は主に長距離と、順繰りに見てやるほかないので、選手たちは、強くなるために自主的な練習が求められる。自分の頭で考えることや、自分で自分を律することが求められる。

 顧問の先生へのインタビューを終え、外に出ると、さっそく生徒が近づいてきた。先生が何か言う前に、生徒の方からアドバイスを求めてきた。
 獨協埼玉陸上部01
 生徒は、先生から二言三言アドバイスをもらうと、すぐさま自分の練習に戻って行った。
 これだな。この態度。
 こういう学校で強くなるには、この方法しかない。

 全国の頂点をめざす学校や、行く行くはオリンピックやプロを目指す選手たちから見れば、「ゆる~い部活」と見えるかもしれないが、部活動の価値は一つではない。
 こういうのも一つの生き方なんだと改めて感じた今日の取材であった。
 

書道部って、こんなに明るく楽しい部活だったかな

 気がつけば、高校書道部において書道パフォーマンスというのが当たり前になってきたが、誰が流行らせたのか。
 筆を作る会社か、紙を作る会社か、はたまた墨を作る会社か。そこのところはよく分からない。

 書道の先生の中には、「うちは、あんなのはやらないよ」と、低評価の人もいるようだが、そう堅いことは言わず、とりあえずの入口としてならいいじゃないかというのが私の立場だ。
 文化祭でも書道部の展示なんか関係者しか見に来ない。それが今やステージの呼び物になっている。結構なことじゃないか。
こういうのをきっかけに、本気で書道に取り組む生徒が増えてくればそれでいい。

 今日、用事があって県立川口高校に行ったところ、ちょうど部活動体験日で、その中で書道部のパフォーマンスがあるというから見学してきた。
 この学校の書道パフォーマンスはかなり有名で、市内で行われる各種イベントなどにもよく出ているようだ。
 私には、その作品の芸術性について語るほどの知識がないので、それはおいておくとして、部の雰囲気は、運動部に近いものがある。

 川口高校書道パフォーマンス


 わが社が撮影したビデオがあるので、お時間のある方はぜひご視聴いただきたい。
 ↓下の「川口高校書道部」の文字をタップ(スマホの場合)、またはクリック(パソコンの場合)するとYouTubeでご覧いただけます。
 川口高校書道部


 

素人集団でもここまで強くなれる 大宮南女子ハンドボール部

 よみうり進学メディア埼玉版9月号「部活動特集」の取材で大宮南高校へ行く。
 今回は女子ハンドボール部の取材だ。

 県内女子ハンドボール界では、浦和実業・埼玉栄の私立2校が常に優勝争いを演じており、公立は3番手争いというのが実情だ。
 同部は6年前、野口美和監督(念のため男の先生です)が赴任して以来、急速に力を付け、ここ3年はコンスタントにベスト4からベスト8に進出するまでになった。そして今春、県3位となり関東大会に初出場した。

 驚いたのは、関東メンバーの主力である3年生10人のうち9人は高校に入ってハンドボールを始めた、いわゆる「素人(しろうと)」だということだ。もちろん、中学時代にバスケットなど他競技の経験はあるが、球技であるというだけが共通点で、求められる技術も戦術もまったく異なる。
 こんな「素人集団」を公立ナンバーワンにまで育てあげた野口先生の手腕には感服するばかりだ。

 どうやら野口先生は生徒のやる気や自主性を最大限に、いや極限まで引き出す独特の指導術を持っているようだ。

 ここに詳しく書けないのが残念だが、大学まで順調に競技生活を続けた野口先生が、教員として本格的に部活指導に携われるようになったのは、大学を卒業してから実に20数年を経てからだという。つまり、6年前この学校にやって来てからということだ。

 最初に赴任した学校も、2番目の学校も、部活動に全力投球できる環境ではなかった。
 先生自身には勤める学校を選ぶ権利はないのだから、これは止むを得ないことだが、中にはこれで意欲を失くしてしまう教員も少なくない。そんな中、野口先生は与えられた環境の中で、与えられた役割を懸命に果たした。それも嫌々とか仕方なくというのではなく、どこまでも前向きに、喜びを持ってその役職を全うした。
 独特の指導術を編み出した背景には、このような前史がある。

 団体競技の結果は、スカウティング(要するに選手集め)に左右されるというのは、誰もが知る事実だ。だが、寄せ集めの「素人集団」でもここまで結果が残せるということを実証した功績はすでにして大きい。が、それにしてもいつの日か、私立の厚い壁を打ち破り頂点に昇りつめて欲しいものである。

 大宮南女子ハンドボール01


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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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