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春日部共栄落ち込むな。夏への戦いが始まってるぞ

 高松商業8―0春日部共栄
 選抜高校野球、関東代表・春日部共栄は1回戦敗退。

 埼玉勢の前回出場は、3年前の2016年大会。この時は、花咲徳栄が出場し、1回戦で秀岳館(熊本)に敗れた。
 今回は、映画「翔んで埼玉」のヒットで、埼玉ブームが巻き起こっている折でもあり、この波に乗って勝ち進んで欲しかったが、勝負の世界はそう甘くはなかった。個人的には、全国レベルの吹奏楽部の応援(演奏)が聞けないのも残念。

 昔の高校野球では、エースで4番バッターはよくあったが、近年はあまり見かけなくなった。
 エースの村田賢一君は、球速があり、制球力も兼ね備え、かつ闘争心溢れる好投手だと思が、それだけに、打つ方の負担をもう少し軽くしてあげられなかったかと、素人ながら残念に思うのである。

 選抜出場校は、夏に向けての戦いで優位に立っているかというと、必ずしもそうではないようだ。県内のライバルは、すでに「春~夏シーズン」に向けてスタートを切っている。選抜出場校は、心身のコンディションのピークをここに持ってきているはずだから、いったんリセットしなければならない。この一瞬の遅れがハンディになる場合がある。

 「花咲徳栄一強時代」、あるいは「花咲徳栄・浦和学院二強時代」かと思われた埼玉県高校野球界だが、ここに実績のある春日部共栄が割って入ったことで、今後の戦いが俄然面白くなった。

 ちなみに、昨秋の埼玉県大会の優勝は春日部共栄で、準優勝が東京農大三。
 ベスト4進出が立教新座と浦和実業。
 ベスト8進出が聖望学園・山村学園・埼玉栄・上尾。
 何と、花咲徳栄・浦和学院がこの中に入っていない。
 両校がこのままで終わるはずがなく、「春~夏シーズン」は波乱含みだ。
  

春日部共栄の出場辞退はあってはならない

 再び、このタイミングでありがちなニュース。

 春日部共栄野球部監督、部員に平手打ち。
 これ、去年の4月の話。今頃になって持ち出すあたりに意図を感じるね。

 一応、私の立場を明らかにしておくと、春日部共栄高校は当社にとってお客様である。野球部・本多利治監督とは特別親しいわけではないが、何度もインタビューしており、よく知っている。
 つまり、これから書くことは、春日部共栄寄りってことだ。

 高野連は、秋季関東大会準優勝校として春日部共栄を選出してほしい。春日部共栄高校も、堂々推薦を受け出場すべきだ。辞退の必要なし。

 オマエは体罰を容認するのか?
 いや、そういう話じゃない。

 今回の1件により同校が選出されなかったり出場辞退ということになったらどうなる。

 マスコミはその瞬間は喜んで記事にする。
 が、ネタとして使えるのはそこまでで、すぐに「選抜盛り上げ記事」に転じる。
 ネットで盛り上がっている人々も、少しの間は「ざまーみろ」と話題にするが、それもすぐに忘れ、次の火事場に駆けつける。
 まあ、生徒の指導に直接関わらない第三者はそれでいい。

 だが、今回の1件の発端となった3人の部員はどうなる。実際には周囲の大人たちが起こした行動だとしても、共栄を「選抜に出られなくした」のは、かれらだということになってしまう。
 出られなくしたのは本多監督でしょう?
 そうじゃない。本多監督は、出られるようにした人だ。

 かれらは「見逃し三振」で平手打ちを食らった。
 だが、今度は平手打ちぐらいじゃ済まないかもしれない。なぜなら、はからずも「選抜に出られなくした」張本人になってしまう可能性があるからだ。部員たちからも、同級生からも、卒業生からも、そういう目で見られる。見続けられる。何と不幸なことか。

 若いかれらのことを思えば、ここは何と言われようと本多監督なり学校側が世間からの盾となるべきだろう。25日、推薦を受けたとしての話だが、出場辞退はあってはならない。

高知商、選抜危うしの裏側を考えてみる

 このタイミングでありがちなニュース。

 市立高知商業の野球部員が、同校ダンス同好会の有料の発表会にユニフォーム姿で出演したが、これが日本学生野球憲章に抵触するということで、高野連が処分を検討しているというのだ

 有料の発表会といったって、たかが500円。会場の使用料だってかかるわけだから、生徒の懐には一銭も入りませんよ。
 夏の甲子園のときに応援してもらったんだから、そのお返しでしょう。どこが悪いのよ。
 そもそも高野連だって、地方大会から入場料取ってるじゃない。
 甲子園で大儲けしている自分らを棚に上げて、何を言ってるのよ。

 まあ、これが普通の反応だし、私もほぼ同感。
 でも、時期が時期だけに、何となく別の背景も浮かんできましたね。
 
 1月25日に春の選抜大会の出場校が決まる。
 埼玉県は、秋季関東大会準優勝の春日部共栄が当確と言われている。

 でも、中国・四国代表の5枠は混戦なわけですよ
 中国大会優勝の広陵(広島)と、準優勝の米子東(鳥取)は、まず当確。
 四国大会優勝の高松商(香川)と、準優勝の松山聖陵(愛媛)も、当確。
 
 さて、残りは、中国・四国から、あと1校。
 中国大会ベスト4 市立呉(広島)創志学園(岡山)
 四国大会ベスト4 富岡西(徳島)高知商(高知)
 この4校の争いだが、決め手がない。
 裏を返せば、どこが出たっていい。

 ところが。
 創志学園には、西純矢というプロ注目の投手がいるわけだ。去年の夏、ド派手なガッツポーズで物議をかもした、あの西君ですよ。最速150キロ右腕は大会の目玉になる。主催者側としては選びたいよね。
 市立呉(広島)は、同じ広島県から広陵が選ばれるので、地域性という観点からはずせる。
 富岡西(徳島)は21世紀枠で選べばいい。
 となれば、創志学園を選ぶための障害は、どう考えたって高知商でしょうよ。

 ということで、どうでもいい案件で高知商を貶めて、創志学園を選ぶ。これが高野連の作戦かな。

 どうも年をとると、世の中を斜めから裏から見ようとするからいけない。

やっぱり「白河の関」は越えられなかったか

 
 高校受験生の皆さん、ちょっとした地理と歴史のお勉強ですよ。
 
 今日の高校野球、前評判どおりの強さを発揮した大阪桐蔭が春夏連覇。
 金足農業(秋田)は敗れ、「悲願の『白河越え』ならず」。
 で、この「白河越え」なんだが、分かるかな。
 石川さゆりの「天城越え」とは関係ないぞ。って、そっちの方が分かんないか。

 白河は現在の福島県白河市。
 奈良平安の昔、ここに「白河の関」というのがあって、ここから先が「みちのく」、つまり東北地方。
 というわけで、東北6県のチームが優勝することを、「優勝旗が『白河の関』を越える」と言ったりする。

 平安時代の歌人・能因法師の「都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関」という和歌で有名。
 能因法師には「嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり」もあるが、これは百人一首にもあるから知ってるね。

 北海道のチームが優勝するとどうなるの?
 この場合は、本州と北海道の間に海峡があるだろう。そう、津軽海峡
 あの「津軽海峡冬景色」の津軽だよ。って、また石川さゆりか。
 というわけで「優勝旗が津軽海峡を渡る」だが、これは駒大苫小牧が果たしている。

 海峡ついでに九州のチームが優勝すると「関門海峡を渡る」だ。
 「関門」の「関」は馬関(現在の下関)、「門」は北九州の門司。読めるかな「門司(もじ)」。

 四国や沖縄の場合はどうか。
 四国は特に聞いたことがない。渡り方がいっぱいあるから一つに決められない。沖縄の場合は、「南の海を渡る」という表現を見かけたことがあるが、決まり文句というほどではない。

 最後に関東だが、これは「箱根の山を越える」だね。
 江戸時代に関所があった。現在は復元され観光名所の一つになっている。
 昔は関西勢が圧倒的に強かったので、悲願の箱根越えだったが、近年は関東勢も強く、去年の花咲徳栄も含め、何度も越えているので、いちいち言わなくなった。

 と、こんなことを考えながら決勝戦を見ていた。
 
20180821甲子園優勝旗
 花咲徳栄が1年間大事に保管していた先代の優勝旗

花咲散ったが、浦和学院で埼玉県勢2連覇だ

 花咲徳栄史上7校目の連覇ならず。

 って、簡単に言ってますが、平成以降の夏連覇はヤンキース・田中将大投手がいた時代の駒大苫小牧が唯一の例なんですよ。その前はと言うと1947~1948年の小倉中(高)まで遡る。私も生まれてないよ。
 桑田・清原のいたPL学園でも夏連覇はしてない。

 平成に入ってからの夏複数回優勝校は5校。
 大阪桐蔭4回
 駒大苫小牧2回
 日大三2回
 智辯和歌山2回
 帝京2回
 
 大阪桐蔭が図抜けているが、ここ10年のことで、1991年の初出場初優勝から2008年の2回目まで17年かかっている。
 今日、花咲徳栄に勝った横浜も1980年の初優勝から1998年の2回目(松坂大輔の時)まで18年。
 初優勝から2回目までが比較的短い帝京で6年、日大三で10年。

 というわけで、連覇はもちろん2回というのも果てしなく大変なことなのですよ。
 もちろん、そんなことは花咲徳栄・岩井隆監督も先刻ご承知のはず。
 一昨年は高橋昴也(現広島)・岡崎大輔(現オリックス)、昨年は清水達也(現中日)・西川愛也(現西武)と、プロのドラフトにかかるような力のある選手が複数いたが、それに比べると戦力不足は否めない。
 戦前も含む99回の歴史の中で、複数回優勝校は20校。1回だけの優勝は40校。
 花咲徳栄には、連覇と同じくらい難しい2回目を目指してもらおう。

 さあ、残る期待は浦和学院だ。
 同一県による夏連覇は、駒大苫小牧の例を除けば、1974年銚子商業、1975年習志野の千葉県勢2連覇まで遡る。
 海があるからって威張るなよ、千葉県。
 埼玉県勢で夏を連覇してやろうじゃないか。
 
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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