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川口北はいつも通り元気いっぱい

 20181015見沼通船堀
 国・指定史跡 見沼通船堀(東浦和駅から川口北への通学路の一つ)

 県立川口北に行ってきた。(「よみうり進学メディア」取材)
 このブログにも何度か書いたように、かつての勤務校である。

 川口の学校だが、最寄り駅は武蔵野線「東浦和駅」だ。
 駅を降りて左に行くと浦和明の星女子、右に行くと川口北。

 40年前。
 「いいか。駅で会っても『先生!』とか言うんじゃないぞ。特に女子高生の前では」
 「何でですか?」
 「決まってんだろう。俺たちまで軽蔑されるからだよ」
 なんてことを言っても、「あの人たち、歩きながら勉強して危ないですよね」と心配したり、「先生もいろいろ大変ですね」といたわってくれたりで、ひがんだり落ち込んだりとは無縁の子たちだった。

 その川口北も今や国公立合格者50人を数える進学校だ。
 東大こそ出ないが、旧帝大や一橋・東工大にはポツポツと合格者が出るような状況。
 入学時のレベルで言うと、蕨や浦和西あたりが競合校か。
 浦和西は自由な校風で人気だが、川口北は硬派路線だ。

 グランドで体育の授業が行われていたが、思わず「部活か!」と突っ込みたくなるような気合の入り方。
 来校者と見るや、ランニングしながら「こんにちは」と威勢のいい挨拶。「おいおい、授業中はいいんじゃないか」
 そういう雰囲気の学校。

 部活をやりたい生徒が多いし、学校としてもそれを後押ししたい。
 55分授業、隔週土曜日授業なども、部活への影響を最小限に抑えつつ、授業時間も確保しようというものだ。

 面談は年5~6回行われる。
 その昔、私がいたころは年2回「対話週間」というのがあった。初代校長からは「面談じゃない、対話だ」ときつく言われた。今も「対話月間」があるのは、その名残りだろう。
 加えて三代前の田村和夫校長以来、「校長面談」が進路指導の一環として行われている。夏休み前に3年、夏休みに2年、その後1年と続く全校生徒1200人との面談は多忙な校長先生にとって大きな負担だ。校長室の予定表には、朝・昼休み・放課後と面談予定がビッシリ。身体壊さないようにね。

 部活や行事に費やすエネルギーをもっと勉強に向けれればという意見もあるが、それでは「川口北らしさ」が失われる。
 創業期のメンバーの一人としては、「らしさ」のなくなった川口北は見たくない。

 

独自の道を切り拓いてほしい和光国際

 20181012県立和光国際高校

 今日もまた早朝からの学校訪問。
 「よみうり進学メディア」の取材で県立和光国際高校へ。

 東武東上線「和光市駅」から徒歩。
 歩きで行くのは初めて道が不安だが8時半のアポだから、まだ生徒がその辺を歩いているだろう。ついて行けばいいや。
 などと考えていた私は甘かった。

 駅周辺でこそ前後に生徒がいたが、ものの5分も経たないうちに私の後ろには誰一人生徒がいなくなった。でもまあ、前の方に見えるから目印にはなるなと高をくくっていたが、あっという間に引き離され視界から消えてしまった。
 高校生歩くの早っ!

 後で教頭先生にその話をしたら、その時間だと遅刻ギリギリ組なので特に早かったんでしょうとのことだった。
 というわけで25分くらいかかってしまったが、元気な高校生の足なら、学校案内にあるように駅から徒歩17分は本当だ。

 生徒急増期にできた学校だが、昭和40年代後半から50年代にかけて同一規格で量産された学校と異なり、昭和61年の大宮光陵、62年の和光国際、63年の鳩ヶ谷は、校舎の設計も独自デザインとなっている。また、「普通科プラス専門学科」という複合スタイルも昭和の終わりにできた県立学校の特色となっている。

 和光国際の場合は普通科6クラスと外国語科2クラスの編成だ。開校当初は情報処理科もあった。
 外国語科があるせいか女子生徒の割合が高く、男女比率は65対35前後だ。ほぼ100%が大学進学希望で、外国語や国際関係など文系志向が強い。自宅から通学可能な大学を選ぶ生徒が多いので、地方国立よりも都内私立が好まれる。

 前任校は浦和一女だという進路指導主任の先生によると、「トップ校の生徒には厳しい競争を勝ち抜いてきたという経験があるが、うちの生徒にはそこまでの経験がない。性格は優しく真面目な生徒が多いが、難関にチャレンジという姿勢には欠けるかもしれない」ということだ。

 ただし、国際と名のつく高校だけあって留学や国際交流の機会は群を抜いて多い。修学旅行も海外(シンガポール)だ。ALT(語学の専門の外国人の先生のこと)は8人いる。
 そういう環境だから、「英語で話したり、英語で発表したりするのは、うちの生徒にとっては日常的なことですよ」とは、教頭先生の言葉。いま話題の英語の4技能のうちの「話す」については「県立トップ校よりも上だろう」とも。

 そうだね。せっかく「国際」と名のつく学校なんだから、ただ大学合格数を競うんじゃなく、独自の道を切り拓くべきなんだね。

エアコンも大事だが、学校のトイレも何とかしないと

 20180828浦和一女

 午前中は東京・上野学園高校の取材。こちらは「よみうり進学メディア」用。
 午後は、浦和一女に埼玉新聞「文化祭特集号」のお届け。
 
 浦和一女のことを書くのは、7月17日、26日に続き、この夏3回目だ。
 ノンアポなので事務室に新聞を届けてすぐ帰ろうと思ったが、ちょうど校長先生がいらしたので、少しだけ時間を取ってもらった。すぐ帰らなかったために後でちょっといいことがあったのだが、それは最後に書くことにしよう。

 一女はまだトイレが和式なんだってね。
 時代は洋式かつ温水洗浄便座でしょう。そんなところまで伝統守らなくていいのに。
 まあ、他の公立も似たり寄ったりだと思うが、トイレ改修は公立の大きな課題だ。

 生徒たちがどう思っているかは分からないが、エアコンが先か、トイレが先かと言われれば、私はトイレだ。
 エアコンは夏だけだけど、トイレは1年中だから。

 今は家庭はもちろん、公共のトイレなんかもどんどん明るく清潔なものになっている。
 日本で一番暗くて不潔なのが学校のトイレ。
 小学校は少しずつ改善が進んでいるようだが、高校は遅れている。
 これ何とかしよう。

 あと、ネットで調べていたら、旧式の便器を最新式に取り換えると節水にもなるみたいだよ。
 半分は便器屋さんの宣伝だけど、こんなサイトが見つかった。

 TOTO 学校トイレに求められていること エコロジー

 用事が終わって、校門のところで写真を撮っていたら、「梅野先生ですか」と生徒から声をかけられた。
 こういうの時々ある。
 以前やっていた模試の受験者で、ブログも読んでくれていたみたいだ。一女に合格してから手紙をもらった覚えもある。草加の子だったかな。そこはうろ覚えだ。間違ってたらゴメン。
 これが今日あった、ちょっといいこと。
 すぐに帰って来なくて良かったよ。

浦和一女は、「女子校アピールが不足しています」

 20180717浦和一女

 高校野球ネタが続いている。
 本業も怠っていないことをアピールするため本日2本目。

 新聞取材の打ち合わせあり浦和一女へ。暑い中、事務所から徒歩10分の近さは有難い。
 髙田直芳校長先生とお会いする。

 ほぼ雑談だが、生徒募集について感想を述べてきた。

 「女子校アピールが不足しています」
 伝統校であって、進学校であって、女子校である。巷間女子校離れが言われているが、この学校は女子校であることから離れられないので、女子校の意義や魅力や強みを前面に出して戦うしかないのだが、ホームページを見ても、パンフレットを見ても、女子校アピールが足りませんよ、という話。

 私は、女子校であることが弱みだとは思わないが、仮にそうだとしても弱みを強みに変える(マーケティング)戦略があるはずで、そこを追求するべきではないか。

 数日前のブログにも書いたが、公立女子校の非卒業率は非常に低い。入学したらほぼ全員が卒業する。途中でやめない。
これは学業不適応(勉強について行けない)とか、いじめなど様々な理由による不登校とか、そういうネガティブ要因がないということだ。面倒見の良さというポジティブ要因もある。いずれにしても私から見れば大きなアピールポイントだ。
 でも、言わない。

 先輩は優しい。
 いい意味でプライドが高い。自分に自信を持っている。精神的に大人。仲間とつるんで弱い者いじめをすることを潔しとしない。そういう子の集まりなんだから、下級生に威張り散らしたりするわけないだろう。
 髙田校長から聞いた面白い話。
 説明会で先輩は怖いですかという保護者の質問に、「お宅のお嬢さんみたいなお子さんが40人集まった姿を想像してみてください」と答えた。はい、座布団3枚あげてください。

 「進学校アピールも不足しています」 
 東大4人(現役3人)、国公立113人(現役78人)、医学部医学科7人。
 かなりすごいよ。
 これが私立だったら、HPでもパンフでもでかでかとトップに持ってくるでしょ。ことによったら校舎に垂れ幕。
 でも、そういうのは言わない、やらない。データをよく見るとやっと分かる。
 昔はそれでよかったかもしれないが、現代には通じない戦略、というか発想だね。

 教育と募集は別だから、募集に教育の発想を持ち込まないほうがいいですよ、私立はそこをよく分かってるんです、教育は教育でしっかり考えているのは公立と一緒、もう学費で絶対的なアドバンテージを持てる時代じゃなくなったんだから、少なくとも募集に関しては私立を見習ったほうがいいかもしれませんよ、というのが私からのアドバイス。

「学校選択問題」実施の春日部女子に行ってきた

 春日部女子高校に行ってきた。

 同校は、現在の中学3年生が受ける平成31年度入試から、数学・英語の2教科で「学校選択問題」を導入する。
 これにより実施校は21校となる。

 25日発表された「学力検査の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲」の中に、「3.その他 数学及び英語については、校長から届け出のあった21校において、学校選択問題(一部に応用的な内容を含む学力検査問題)を出題する」とあるように、「学校選択問題」を導入するかどうかは各学校の判断による。

 同校の受験者レベルから考えて、「学力検査問題」では選考が困難という状況にはないと考えられる。すなわち、外国語科の英語は別としても、普通科の数学・英語や外国語科の数学において高得点者が続出し、差がつかないという状況ではない。
 したがって、「学校選択問題」の実施により、数学においては20点台、30点台の低得点者が続出し、逆の意味で差がつかず、かえって選考が困難になる危険性もはらんでいる。また、数学が苦手な生徒に敬遠され、ただでさえ高くない倍率が、さらに低下する可能性もある。

 今年4月着任した鈴木徹也校長は、上記の点は十分に承知しているとした上で、「理系をめざす女子(いわゆるリケジョ)を育てたい。また、国公立大学をめざす者が増えている現状からも数学力の強化を図りたい。こうした学校方針を明確に伝える意味で、導入に踏み切った」と述べている。
 
 入試選抜における技術上の問題点克服ではなく、これを突破口にして、大学進学に対する地域の期待に応えうる学校に転換しようという思いが強く表れているのが今回の決定である。

 同校の今春の大学合格件数は次のとおり。
 国公立 24人(埼大4 県立大6など)
 早慶上理 4人(早0 慶0 上0 理4)
 MARCH 17人(明2 青0 立9 中0 法6)

 世間から進学校と見てもらうためには、国公立は最低でも30人、できれば50人をクリアする必要はある。早慶上智の合格がゼロの進学校もあり得ない。
 表面的な数だけにこだわる必要もないが、「学校選択問題」実施校の一員に加わった以上、一定のノルマ(責任)は果たしてもらおうではないか。

 20180525春日部女子


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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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