高校生活をうまくスタートさせるために

 受験生や受験生の保護者の皆様から、メールや電話などで合否の報告などお便りをいただいている。有り難いことだ。
 このブログのコメント欄を通じてのものもある(具体的な校名が入っていたりするので私だけが読める非公開コメントが多い)。

 学校や塾の先生方の中には、2年3年と継続してお読みいただいている方もいるようだが、今年度の受験生の皆さんやその保護者の皆様とは、ぼちぼちお別れだ。まあ今後は、時々「あいつ、どうしてるかな?」と、安否確認の意味で、訪問してもらえれば幸いだ。

 受験生の皆さんは、ここ数週間は卒業生と呼ばれ、その後は新入生と呼ばれる。
 新入生にとって大事なのは、「最初の1週間」、「最初の1か月」、「最初の1学期」である。慣れれば何でもないことであっても、最初は大変なのだ。だから、ちょっと苦しいが、ここを上手に乗り切ってほしい。そうすれば、高校3年間は楽しく充実したものになる。

 合格書類と一緒に早くも課題を渡された人もいるだろう。これから行われる入学説明会でも課題や宿題を渡されるかもしれない。
 これは、きっちりやっておいたほうがいい。それと、教科書を購入したら、さっそく予習だ。
 ここでサボると、「最初の1週間」、「最初の1か月」、「最初の1学期」がうまく乗り切れない恐れがある。

 季節も良し。受験勉強から解放されたところで、大いに羽を伸ばすのも結構。しかし、それとこれとは別、ということで、課題と予習に取り組んでもらいたい。元高校教師としてのアドバイスである。


不合格でも反省なんかするな

 合格した人へ。
 よくやった。おめでとう。
 しかし、全部が自分の力ではないぞ。いろんな人の協力、後押しがあってこそだ。感謝の心を忘れるな。感謝の心を持てないやつは人間のクズだ。

 それと、運も味方したと思え。合格と不合格は1点しか違わないかもしれないんだぞ。それっぽちの差を、努力の差、実力の差と言えるか。


 不合格だった人へ。
 反省するな。
 反省から生まれるものはない。新しく何かを始めようというときに、「そう言えば、あの時、こうやって失敗したな」と振り返るならばいい。反省が生きるのはそういう場面だ。
 だから、明日からどうするか、高校に入ったら何をしようか、それを考えるのが先決である。

 過去は変えられないが、未来は変えられる。
 過去の事実は変えられないが、未来を変えることで、過去の事実が持つ意味を変えることはできる。

 難しくて分からない?

 そうか。ならば少し解説を加えよう。
 不合格は事実だ。この事実は永遠に変わらない。死ぬまで変わらない。死んでも変わらない。しかし、「あの経験があったからこそ今の自分がある」と胸を張って言えるような人間になれば、不合格という事実の持つ意味が全然違ってくるだろ。
 明日を変えろ。未来を変えろ。そうすれば、過去のことなんどうでもいいことになってしまうんだよ。

 不合格だった人のほとんどは私立に行くことになるんだろうが、私立の先生は、喜んで迎えてくれるぞ。どうやって伸ばしてやろうかと手ぐすね引いて待ってるぞ。
 新しい学校で、新しい仲間と、新しい目標を見つけてがんばろう。それは、合格した人もおんなじだ。

 ※夜、写真を追加した。
 浦和高校合格発表
 会社から一番近いのが浦和一女、家から一番近いのが浦高という関係なので、つい近場の学校に行きがちだ。

すべてを読み切れなかった自身を恥じる

 ただでさえ長い発表までの1週間だが、今年は特に長い。そう思わないか。
 今までだったら、自己採点である程度見通しがついたんだが、今回は見当がつかんだろう。受験生には本当に申し訳ない気持ちだよ。って、私が謝ったってどうしようもないが。

 ただ反省点はある。
 模試をもっと難しくしておけば良かった。特に数学。
 400点超えがなかなか難しい模試で、他の模試で450点取れても下手をすれば300点台まで落ちてしまうような模試だったのだが、それでも十分に対応することができなかった。そこは後悔している。

 入試が試練であってもいい。
 節目として中学入試や高校入試や大学入試があって、それが一つのモチベーション(動機づけ)となって勉強に励むのはいいことだと思っている。
 しかし、子供たちの心を必要以上に乱してはいけない。ゆがめてはいけない。そこは、大人として常に心に留めておかなければならない。

 私は入試当日のブログで、こんなことを書こうと思っていた。
 「悔いは残るかもしれないが、キミたちは、ある種の満足感、爽快感、達成感のようなものを抱いているのではないか。大事なのは、今の自分にできることはやり切ったということなのだ。結果はともあれ、みんなよく頑張った」

 が、当日、問題を見てぶっ飛んだ。
 たしかに、教科書に載っていないようなことが出たわけじゃないから、5教科全体を通してみれば良問なんだろうが、驚かせるのもほどほどにしてほしいという感じだったね。何度もしつこくて申し訳ないけど。

 当日、家に帰って号泣した子も多いだろう。
 ちなみに以前のブログにも書いたが、号泣は大声を上げて泣くことだからね。激しく泣くんだよ。メソメソやシクシクは号泣とは言わない。

 人生に涙は必要だ。悔し涙を流したことのないやつは信用できん。
 でも、今度の入試後の涙は、いらない涙だ。ここは、泣くところじゃない。流し終わって晴れ晴れしない涙は次につながらない。

 この、いらない涙を流させてしまった責任の一端は、入試アナリスト(分析家)を自称する私にもある。
 「波乱の入試になるかもしれない」ということは、いろんなところで書いたり言ったりしてきた。しかし、私自身の予想を超える波乱の入試だった。
 本来、予想外とか想定外というのは素人のセリフで、われわれプロが使ってはいけない言葉だ。すべてを読み切れなかった自分自身を恥じるのみである。

吉田茂、出すかな

 今日の埼玉県公立入試「社会」。大問4の問5.はサンフランシスコ平和条約に署名した首相の名前を問う問題。
 答えは吉田茂。

 たしかに教科書にその時の写真も載っているし、吉田茂の名前も出てるけどね。
 そこ聞きます? って感じ。
 
 1950年に朝鮮戦争が起こり、それに伴い警察予備隊(自衛隊の前身)が創設され、占領政策が大きく転換したのがこの時期だ。朝鮮戦争の戦争特需によって経済復興も加速した。
 サンフランシスコ平和条約調印や日米安全保障条約の締結は、こうした文脈の中で語られ、理解されなければならないだろう。

 吉田は戦後復興に功績があり、その葬儀は国葬として営まれたほどだ。その時(1967年)のことを、高校1年になっていた私はよく覚えている。
 
 でもね。
 高校入試に出さなくてもいんじゃないかな。
 吉田茂の名前を知らずに高校に入ってきた生徒がいても、私は許す。
 

学力検査終了、結構手こずりそうな問題も

 埼玉県公立高校入試(学力検査)が終わった。
 実技等がなければ、これで受験勉強から解放される。お疲れ様。

 ただ、今日の試験を振り返って、「あそこ間違っちゃった」とか、「部分点何点もらえるかな」とか、いろいろ考えてしまい、試験前よりも悩ましい日々が続くかもしれない。
 すでに埼玉県教育委員会のホームページには、問題と解答が公開されているので見ておくといいだろう。明日の新聞各紙でも掲載される。

 ざっと5教科の問題をながめてみたが、内容・レベルともによく考えられた良問だったと思う。良問というのは、教科書や過去問中心の勉強で十分対応できただろうという意味である。

 注目の「学校選択問題」だが、これまでの埼玉県の入試では見られなかった形式の問題もあったので、戸惑ったかもしれない。その結果、時間配分がうまく行かなかった人もいたはずだ。
 一般の問題は、一気に易しくなったとは言えないが、たしかに取り組みやすい問題が増えていた。日頃の勉強の差が、そのまま点数の差になって現れそうだ。

 今日は朝から丸一日、テレビ埼玉で過ごした。この時間、「入試解答速報」が生放送されている。
 テレビ埼玉にて。

 解答速報本番前
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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