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ついにネット出願が多数派になった埼玉県内私立高校入試

 埼玉県内私立高校の募集要項がほぼ出そろったので、いろいろ調べているところだ。
 今日はインターネット出願について。

 ついにと言うべきか、やっとと言うべきか、インターネット出願採用校が今年、過半数を超えた。
 インターネット出願採用校は県内全日制47校中24校(51.1%)。

 私は10数年前からネット出願システムをホームページに組み込む仕事をしていたが、当時はあまり興味を持ってもらえなかった。埼玉県内では1校だけ仕事を発注してくれた学校があって、その学校とは今でもお付き合いが続いている。有難い学校だ。
 ここ2年~3年で、システムを積極的に売り込む企業も増え、受験生・保護者側の環境も整ってきたこともあり、急速にネット出願が広まった。
 なお、当然だが、今はパソコンがなくてもスマホで手続きできる。受験料の支払いも、カードだけでなくコンビニでOK。

 というような時代になっているのだから、業務の効率化を図る意味でも、受験生・保護者の利便性を高める意味でも、残りの各校にもネット出願への切り替えをお願いしたい。

 出願まではネットで出来ても、紙の受験票を発行する手順は残っている場合が多いが、近々スマホ宛てに受験票を送って、受験生は当日スマホを持って会場に来るという形になるだろう。チケットレスならぬ受験票レス。
 受験票と共に写真の問題も残っているが、スマホで撮って送らせれば済むでしょう。顔認証システムも進んできたし、何なら指紋認証で本人確認するという手もある。
 調査書の問題もあるが、ある意味これが一番簡単。セキュリティの問題だけでしょう。紙の書類を送らせることなんてわけない。
 あとは、ネットで合否発表して、そのまま入学手続きまでやってもらえば、入試に関わる業務は大いに軽減できる。

 以下、個人的な調査結果。一応全校のホームページを閲覧したが、見落としがあるかもしれない。
 20181106ネット出願

お客が少ない不満を来てくれた人にぶつける愚

 20181020入試ファースト春日部
 本日は午後から「入試ファースト春日部」へ

 歌手の沢田研二(70)が、17日さいたまスーパーアリーナで行われる予定だったコンサートをドタキャンした。
 主催者から9000人と報告を受けていたが実際は7000人だったことがご不満だったようだ。

 さいたまスーパーアリーナはスタンドが可動式なので、いくつかの会場モードの設定が可能だが、中規模のアリーナモードなら1~2万人の収容人員となるので、たしかに7000人は寂しいな。でも、70歳の爺さんの歌を聞きに7000人も集まるのは、逆にすごいことだと思うよ。やれよ。

 学校の説明会なんかでも、予想(期待)したほど人数が集まらないことがある(逆に集まり過ぎもあるが…)。
 こういう時って、それじゃいけないと分かっているんだが、どうしてもモチベーションが下がってしまう。
 「なんだ、これっぽっちかよ」。

 で、このモチベーションの低さ、ガッカリ感が、罪のない目の前のお客さんに向いてしまう。そういう気持ちがなくても、お客さんは敏感だからそのことが伝わってしまう。これ最悪。

 もしも、怒りや不満を誰かにぶつけるなら、ここに来てない人に対してである。
 「オマエラが来ないから、こんな寂しいイベントになっちゃったじゃないか」
 (自身の集客力の無さが真犯人なのだが)

 ジュリーは結果的に、せっかく来てくれた、楽しみにしていてくれた7000人に自分の怒りや不満をぶつけちゃったね。だから、ダメなの。
 「今度やるときは、このさいたまスーパーアリーナのスタジアムモードを満員(3万人?)にしたいから、みんなも友達や家族を誘って来てくれよ」
 そういうことなんだよ。
 その日来てくれた7000人は、どこでやろうが、いつやろうが、地の果てまでついてきてくれるコアなファンでしょ。バカなことしたね。

 生徒募集に関わる皆さん。
 もしも人数が揃わなくても、その原因は来なかった人にあるわけで、来てくれた人には何の責任もありません。本物中の本物のお客様に失礼のないようにしてください。

公立もできれば個別相談をやったほうがいい理由

 10月~11月は学校説明会の山場。
 私立の場合、説明会とは別に個別相談会を設定している場合が多いが、公立の場合、今のところ、そのような慣行はなく、やるとすれば同日、説明会終了後となる。

 公立の先生の中には、「私立は確約ができるが、公立は確約ができないので、やっても意味がない」と考えている人がいる。
 受験生・保護者の側が、確約を期待しているのは確かなので、まあ半分以上は当たっているかもしれない。

 しかし、全体説明では、学校側が言いたいことは言えたとしても、受験生・保護者の側が聞きたいと思っていたことが、すべて聞けたかどうかは分からない。そうすると、せっかく説明会を開いても、「どうしようか?」と迷ったまま返してしまうことになる。「ここを受けよう」と決心してもらうために呼んだのではないか。
 それとも、「こっち(学校)の言いたいことは言った。あとはそっち(受験生)が勝手に決めろ」ということなのか。

 私は、「迷える受験生」の相談にはできるだけ乗ってあげたほうがいいと思うので、確約云々は別として公立も個別相談の場を設定したほうがいいと考えている。その場に臨むかどうかは、それこそ受験生・保護者側が勝手に決めればいい。

 公立の場合、学校説明会が文字通り学校の説明になっており、入試に関する説明が少ない
 受験生・保護者は、どんな学校かを知りたいのはもちろんだが、一番不安に思っているのはやはり入試のことだ。
 昔と違って「選抜基準」がネットでも公開されているから、読めば分かるの世界なのだが、それでも、ああでもないこうでもないと悩むのが受験生というものだ。どこかで聞いたセリフだが、もうちょっと「ていねいな説明」があっていいのではないか。

 入試について、もう少し踏み込んだ説明をしたいが、説明会に来た人と来ない人との間に不公平があってはいけない。大方そんなところだろうが、わざわざ足を運んだのだからプラスアルファの情報を得られて当然でしょう。

 会場の関係で事前申し込み制(定員制)にするのは止むを得えないから、「定員に達したので締め切りました」と冷たくあしらわないで、「申込者多数につき追加説明会を実施します」とすれば済む話だ。

 これから説明会を実施する学校は、ぜひ以上をご検討いただきたい。

受験生に「選ぶ理由」を示してあげる

 今日の話は、読者であることが分かっている高校の先生を念頭に書いていますよ。
 「あっ、自分のことだ」と思った先生は、拍手ボタンをポチッ。

 少し前に「公立に特色なんていらないよ」という話を書いた。
 それを書いた意味は、県教委が「特色化、特色化」ってうるさく言うらしいけど、いちいち真に受けるなよってことが一つ。
 それと、どこに入っても7割8割方同じで「当たりはずれ無しの安心感」も公立の良さなんだから、際立った特色がないからといって慌てる必要はないよってこと。

 で、それを踏まえて、もう一度、特色について考えてみる。

 ときどき、 「うちの学校、これと言って何にも特色ないんですよね。特色がないのが特色みたいなもんで…」というような発言を聞くけど、これには内心イラっと来るね。
 そうじゃないだろ。
 前言を翻すようだが、やっぱり特色はあったほうがいい。

 公立はどこも似たり寄ったり。それはいいのだが、受験生の側としては、だからこそ、どこにしていいか迷うってことになる。
 そこで、「選ぶ理由」ってものを作ってあげなければいけない。

 面接のある学校だったら、「どうしてこの学校を選んだのですか」と志望理由を尋ねるでしょ。じゃあ、その前に聞くけど、学校側は「選ぶ理由」を提示してあげたの? 先に「選ぶ理由」をいくつか示してあげて、その中のどれなの? というのが志望理由の正しい聞き方ではないか。
 面接のない学校も同じことで、志望理由がはっきりしていて、目的意識の明確な子を求めるなら、先に「選ぶ理由」を示してあげなければいけない。自分らが「選ぶ理由」を提示しないでおいて、受験生にだけ目的意識を求めるのはおかしい。

 進路なのか、学習指導法なのか、教育課程なんか、部活なのか、行事なのか、施設設備なのか、その他の学校生活なのか、先生と生徒あるいは生徒同士や先輩後輩の関係なのか。
 自分らが今までやってきたこと、今やっていること、これからやろうとしていること、いくらだってあるでしょう。それらが受験生に示すべき「選ぶ理由」。
 で、足し算すると、たぶんその学校の特色になる。

 特色というと、どこもやっていないことと思いがちだが、そうとは限らない。
 他校との違いだとか、唯一というようなことに必要以上にこだわると、風変わりな学校になってしまう場合もある。私立がそういう方向に進むのは自由だが、公立にそれを求めている人はいない。

 特色化を迫られて悩んでいる校長先生、そんなものねえよと不貞腐れている校長先生、これを読んでもう一度わが校の特色について考え直してください。


 これで終わりにするつもりだったが、一つ思い出した話があった。
 どこかのパーティで日高屋の社長を紹介された。熱烈中華食堂・日高屋、社長が埼玉県日高市出身の日高屋。
 何も話すことないので、「よく行ってます」と言うと(これホント)、「どう?」と聞いてくるから、「安いし、ふつうに旨いと思います」と答えた。しまった、すごく旨いと言うべきだった。が、社長はそれでいいと言う。「こだわりの味もいいけど、インパクト強すぎて飽きがくるから、うちはふつうを目指してるんですよ。その方が何度も来てくれるから」だって。

夏休み説明会の3分の1は、この1週間に集中している

 埼玉県の高校受験生の皆さん。
 今週は夏休み学校説明会のメインウィークだよ。

 7月21日から8月31日までに学校説明会、体験入学、オープンスクールなど入試関連イベントを行う学校は、のべ321校である(複数回行う場合も1校としてカウント)。
 そのうち、33%に当たる107校が、本日8月20日(月)から26日の1週間に実施する。
 特に8月25日(土)は、この夏最多の38校。どこに行こうか迷ってしまう。

 20180820夏休みの説明会

 どこに行こうかを考えるときは、その後の説明会日程も確認したほうがいい。
 たとえば県立浦和の8月25日(土)は、2回しかない説明会のうちの1回で、この機を逃すと次は10月27日(土)だ。越谷北も8月28日(火)に行けないと残るは11月17日(土)のみ。
 この2校、少な過ぎでしょ。台風来たらどうすんの。

 そうそう、台風で思い出したんだが、開智高等部のサイトに次のようなお詫びが出ていた。
 「今回の説明会では、参加してくださった中学生、保護者の皆様に向けて、準備した施設を超える参加があり、立って説明を聞いていただくなどのご無礼をお掛け致しました。不愉快な思いをさせてしまい誠に申し訳ありませんでした」 
 8月18日に行われた説明会に予定会場のキャパを超える人数(1000人以上)が来校し、立ち見が出てしまったことへのお詫びだ。
 これには伏線があって、7月28日(夏休み中2番目のピーク日)の説明会の際、近づく台風の影響を考えて、午前・午後の予定を午前のみにしていた。結果的には台風の影響はあまりなく、ほとんどの学校は予定通り実施したのだが、万一の場合を考えれば、この判断は間違っていないだろう。
 
 問題の8月18日。
 一部中止にした前回7月28日は、公立では春日部・不動岡など、私立では大宮開成・昌平・西武文理・川越東などと重なっていたが、この日重なったのは13校。上位校は市立浦和が目立つ程度。
 前回中止分プラス競合の少なさ。つまり、参加者多数の条件が揃っていたわけで、ここは見通しの甘さを指摘せざるを得ない。

 私立の多くは、個別相談を事前予約制にしている。
 私は、そういうシステムが構築されているのであれば、説明会も「申し込み不要」とせず、「事前申し込み制」にすることを提案している。一部の公立のように何週間も前に締め切りにしないで、前日夜までとか、究極は当日朝8時までとかにすれば、適切に対応できるだろう。それでも「突然組」がやって来るかもしれないが、その時は立ち見で我慢していただこう。

 もう一つ言えば、学費格差が縮まってきたこともあって、私立への関心は昔とは比べ物にならないほど高まっている。私立の先生方が想像している以上に、だ。

 以前にも指摘したように、「平成モデル」の終わりが近づいてきているんですよ。従来型システムの見直しを急いでください。
 
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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