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年寄りも真剣に「生き方」を考えなきゃいけない時代

 最近の若い者は・・・

 すごいな。しっかりしてるな。

 体操の宮川紗江選手の記者会見を見ていてそう思った。宮川さんはオリンピックや世界選手権という大舞台を踏んでいるし、マスコミのオッサンたちより、よほど度胸が据わっているんだろうが、それにしても大したもんだ。
 宮川さんは1999年9月生まれで、間もなく19歳。今年3月高校を卒業したばかり。埼玉県新座市の西武台高校だ。
 高校時代は学校の体操部には所属せず(そもそも西武台には体操部がない)、クラブを拠点に活動していたようだ。

 宮川選手で思い出したのだが、日大アメフト部で悪質タックルを犯したのも宮川泰介選手だった。やったことはまずいが、謝罪会見のときの態度は立派だと思った。
 
 二人の宮川選手。
 私らとは育った時代も環境も違うわけだが、堂々とした振る舞いを見ていると、今の若いもんも捨てたもんじゃないなと、ちょっと嬉しくなったりする。

 その一方。
 情けないのは大人たちだね。
 次から次と出てくるみっともない老人を見ていると、同世代として恥ずかしい。

 「てめえらのせいで年寄りが嫌われるじゃねえか。引っ込めジジイ」。
 と言ってみたものの、実は自分自身もどこかで誰かに言われているかもしれない。
 だが、本人気づかない。ここが恐いところだ。

 昔は、定年で仕事を終わると短い老後を経て、人生のほうも直に終わったのだが、今はそうも行かなくなった。
 生き方なんてものは若者が考えりゃいい。俺たちが考えるのは死に方だ。
 などと、半分冗談で言ってきたが、これからは年寄りも真剣に生き方を考えなきゃいけないようだ。
 
 
 

行方不明の男児発見、78歳ボランティア爺の元気の源は何だ

 いろんな79歳がいるもんだ。
 日本ボクシング連盟会長の山根明会長、1939年(昭和14年)生まれ。
 山口県周防大島町で行方不明の男児を発見した大分県在住の尾畠さん、同じく1939年(昭和14年)生まれ。干支で言うと、私の一回り上の兎年。

 12日から行方不明になっていた2歳男児が15日朝、ボランティアで捜索に参加していた男性により発見され、無事保護された。男児は山中で3夜を過ごしたことになる。夏場とはいえ、よく生き延びたものだと驚いたが、もっとビックリなのは発見者が78歳のボランティア爺だったことだ。

 ニュース映像を見たが、間もなく80歳とは思えない壮健ぶり。装備も一目で年季が入っていることが分かる。65歳まで魚屋をやっていて、仕事を辞めてからは世の中のためになることをやろうとボランティアを始め、東北大震災の際も南三陸町で500日のボランティア活動を行い、つい最近も豪雨の広島にいたというから、ボランティア歴は半端じゃない。金はないから全部車中泊だと言っていた。
 もしかしたら、近所では変わり者の爺さんと思われているのかもしれないが、現に人の命を救っているからね。立派だよ。

 この爺さん、言葉もはっきりしている。細かい記憶も確かそうだ。車中泊で日本中どこでも行くし、山にも登るという驚くべき体力なのだが、その源は何なのだろう。

 自分自身の生きる目的を持っている。
 そしてその目的が、人の役に立っているという部分で社会としっかりつながっている。そういう意味では、仮に年金生活だったとしても現役を続行しているわけだ。

 世の中から、あるいはまた、他人から必要とされているという状況が人を生きさせるのだという説を聞いたことがある。
 爺さん婆さんが行方不明で捜索されることはあっても、捜索する側に回るなんてことはめったにあるまい。それを可能にした驚異の体力を支えているのは、生きる目的ではないだろうか。

 そういう点ではボクシングの山根明さんにだって生きる理由や目的はあるんだろうが、その方向性がずれちゃうと老害と言われるんだね。
 注意しようと思った。

年寄り引っ込め。いや、それじゃ若者の負担が増えるぞ

 中曾根康弘元首相が5月27日、100歳を迎えられた。慶賀の至り。
 1918年(大正7年)生まれという。第一次世界大戦が終結した年である。ちなみに田中角栄元首相も同年5月4日生まれ。

 中曾根康弘氏は1982年(昭和57年)から約5年間首相を務めた。子の弘文氏は参議院議員(元文相・外相)、孫の康隆氏は衆議院議員。弘文氏の妻は今を時めく?前川喜平氏の妹、という話はどうでもいい。

 中曾根康弘氏はとうの昔に政界の第一線を退いたが、マレーシアではマハティール氏(92歳)が首相に返り咲いた。何てことだ。
 わが国では「憲政の神様」と謳われた尾崎行雄(1858~1954)が94歳まで衆議院議員を務めた例があるが、現在の国会議員では80歳を超える人はごく少数だ。

 「老害」という言い方がある。
 政界や企業で世代交代が進まず組織が硬直化している状態。

 年寄り引っ込め。
 私もちょっと前まではそう言ってきたが、今は言われる立場に変わった。
 自分がそういう立場になったからというわけではないが、「人生100年時代」が現実味を帯びてきた今、年寄りは引っ込まない方がいい。

 健康という幸運に恵まれた年寄りが、引き続き社会の第一線で働き、年金をもらわず、逆に税金や社会保険料を払う側に留まっている方が若い世代の負担は軽くなる。だから、若い人々も不用意に「年寄り引っ込め」などと言わないことだ。

 今の年寄り世代は、だいたい60歳あたりをゴールと設定してそれまでの人生を生きてきた。あとは趣味や孫の面倒でもみて余生を過ごすか。
 ところが、いざ設定したゴールに近づいてみると、どうもここはゴールではなさそうだ。さて、どうしよう。
 というわけで、私の周りにもいい歳して「生き方」に迷う年寄りが大勢いる。

 80歳を過ぎ、90歳を超してもまだ現役。
 昔なら、いい加減にしたらと言われたものだが、今やかれらは立派なロールモデルだ。見習おうではないか。

 明日は生活習慣病予防検診に行ってくる。

弁天様より98歳のお婆ちゃんの方がご利益ありそうだ

 今日の話は、結果として昨日の続きのような形になりそうだ。

 1月3日は、「谷中七福神めぐり」の日と決めている。今年で11年目。
 風が強かった。そのせいか、いつもより人出も少なく、どこも待たずに参拝できた。唯一行列ができていたのが、上野不忍池の弁財天。ここだけ参拝という人も多いのだろう。
 
 順番待ちをしながら、何となくすぐ後ろの三人連れと会話になる。老夫婦ともう一人、小柄なお婆ちゃん。年寄りの私から見ても完ぺきなお婆ちゃんだが、聞けば大正8年生まれというではないか。西暦1919年。現在98歳で、今年中には99歳となる。
 杖はついていたが、自分の足で歩き、階段もスタスタ昇って行く。この年で、どこにでも自分の足で行けるなんて、なんてハッピーなんだ。会話もしっかりしている。

 こうなると、どうしても聞いてみたくなる。
 「お元気の秘密は何なんですか?」
 答え。
 「何にもやってないんですよ。何にも考えてません」

 よく聞く答えだ。ご長寿の人に尋ねると、みんな、このように言う。
 もしかしたら秘密を隠してる? そんなはずはない。だって、隠したって意味ないじゃないか。
 謙遜? それもありそう。「こんな努力してきました」っていうのは、何か自慢話みたいだし。

 しかし、最近思うのは、「何にもやってないんですよ」は、結構本音なんじゃないかということだ。
 暴飲暴食しないとか、好き嫌いしないとか、早寝早起きするとか、毎日歩くとか、何かやってる。やってるけど本人に努力の自覚がない。だから、他人から問われれば、何も特別なことはしていない、となる。全部、努力なしには出来ないことなんだけどね。

 努力とは苦しいもの。努力とは辛いもの。
 話はどうしてもそっちに向かってしまうが、「努力とは楽しいもの」なのかもしれない。楽しいことや好きなことばかりやっているというのは、努力とは正反対の方向に向かっているようでいて、案外、それこそが本当の意味での努力になっている。

 私は、弁天様を拝みに来て、思わず小柄な98歳のお婆ちゃんを拝んでしまったよ。

電車で席を譲られたら座るぞ宣言

 年寄りは、電車で席を譲られたら、「大丈夫です」とか言わないで、素直に好意を受けるべきである。

 私は、今のところ、いかにもお年寄りという風には見えないらしく、滅多に席を譲られることはないが、それでも中高生や大学生から見れば十分に爺さんであるから、時には「どうぞ」なんて言われることがある。

 読者諸氏は先刻ご承知の通り、私は山登りやランニングで日頃から鍛えているから、電車の中で1時間やそこら立っているのは何でもない。でも、譲られたら好意は有り難く受け取る。

 席を譲った若者は、「おれ今日、ちょっといいことしてやったぜ」といい気分になるだろう。で、次も同じように行動するだろう。
 もし私が、「いや、大丈夫です」と断ったら、気まずい思いをして、次の機会に躊躇するかもしれない。
 だから、別にそれほど座りたくなくても、「いやぁ、助かったよ。ありがとう」と好意は受けとったほうがいいのである。

 困っている人がいたら助ける。
 日本中の若者には、そういう心を持った人間に育ってもらいたい。そのためにわれわれは、好意を有難く受け取る年寄りになったほうがいい。

 人に対する親切は、時に大きなお世話ともなるわけだが、電車での席の譲り合い程度なら悩むこともあるまい。
 私は断固、譲られたら座るぞ。

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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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