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完全閉校日を設けるなら予算措置が必要だ

 会社とは名ばかりでほぼ個人営業の私は夏休みに入る。
 事務員さんも1週間のお休み。会社の電話、通じないよ。もっともほとんどの人はケータイかメールで連絡してくるから関係ないか。

 夏休み中、完全閉校日を設けようという動きが出始めている。働き方改革ブームだからね。
 部活も補講もなし。先生の出勤、生徒の登校なし。事務職員の出勤もなし。学校は完全に無人化するわけだ。来年あたり、かなり広まるのではないか。

 ただ、教育委員会などから指示だけ出されても困るね。
 予算措置を取ってもらわないと。

 完全無人化は犯罪者にとってチャンスだから、警備会社に「見守り」をお願いしないといけない。1週間ぶりに学校行ってみたら、あれがないこれがない、あっちが壊されこっちも破られじゃ目も当てられない。
 万一に備えて、各学校の電話は全部教育委員会に転送だ。それが嫌ならコールセンターに頼もう。警備会社でも可能か?

 という具合で、管理職はじめ先生方が心置きなく休むには、無人化にともなうリスクが回避されていなければならない。
 「少なくとも3日以上の完全閉校日を設けること」って、文書出すだけなら簡単だ。でも、それでは実効性がないのは今から分かっている。
 公立の先生の休暇にいちいち口を出す立場ではないが、予算取らなきゃ出来ないよということは言っておこう。

卒業式の思い出から、なぜか働き方改革の話へ

 今日が卒業式という中学校が多いと思う。
 
 今年は、私立高校、県立高校、私立中学校、計3校の卒業式に行った。式次第などは判で押したように一緒だが、式の進行の仕方、会場の雰囲気、卒業生や保護者の様子などは、それぞれ違っていて興味深い。
 
 今から30年前、私が現役(教員)だったころは、卒業式と言えば必ず国旗掲揚や国歌斉唱でひと悶着あって、掲揚するしない歌う歌わないで教職員組合に属する先生と管理職との間でバトルが繰り広げられたものだ。国歌斉唱の時になると、起立しなかったり、会場からドカドカと出て行ったりとか、無礼なパフォーマンスを実行する者もいた。
 最近は、こういうのは廃れたようで、私が行った学校では、堂々舞台正面に国旗が掲出され、生徒たちもきちんと国歌を歌っていた。

 私は川口北という高校で、新任から6年の間に4度も3年生を担任するという幸運?に恵まれたこともあり、当事者として卒業式に関わることが多かったのだが、最近の卒業式に比べると、もっと感動的だったような気がする。今の卒業式は、私から見ると「あっさり」しているように思える。

 その理由は何か。
1 年寄り特有の「昔は良かった」的発想による
2 当時の生徒は涙腺がゆるく、感情をコントロールできない連中が多かった
3 泣いているように見えるが、実は花粉症
4 生徒とのホットな関係、共有する思い出の多さ

 2,3は冗談として、1が主因かな。これは自分自身いつも注意しなければと思っているところだ。昔を美化してはいけない。

 ただ、それを差し引いて冷静に判断してみても、やはり今の先生方に比べると、生徒と関わる時間も機会も多く、良くも悪くも熱い関係を築けたし、結果、たくさんの思い出を共有することが出来、それが卒業式の感動にもつながったのではないかと思っている。

 何が言いたいか。
 大事なのは、「生徒と関わる時間も機会も多く」の部分である。多忙の中でも、そういう時間や機会を確保できた。ありていに言えば、昔の先生は今より暇だったということだ。

 学校は、先生は、なんでこんなにも忙しくなってしまったのか。
 原因は部活?
 そうじゃないだろう。部活は昔からあったんだから。
 真犯人は別のところにいるはずだ。そこに目を向けないと先生方の働き方改革は実現しない。

 と、いつの間にか、卒業式から離れ、働き方改革の話になってしまった。

部活制限したって先生の働き方改革は進まんよ

 世の中の働き方改革。これは進めよう。
 学校の先生の働き方改革。これも結構。どんどんおやりなさい。

 ただね、先生の働き方改革が、なんで部活問題に行っちゃうの?
 週2回は練習休めとか、余計なお世話だ。

 今の部活のあり方に何の問題もないとは思っていない。
 公立中学校でも、強豪校ともなれば、部活のために越境入学するなんていうのは当たり前で、先生が異動(転勤)すると部員も一緒に転校したりする。保護者もいろんな役割があって大変だ。金もかかる。練習に明け暮れて勉強する暇もない。

 しかし、こうした前々からある部活をめぐる様々な問題は、先生の働き方とは切り離して考えるべきである。

 以前、タイムカードの話の時にも書いたが、行政は、それで根本問題は解決しないと分かっていながら、世間受けする施策を打ち出す。もっともらしくて金のかからない施策をだ。金がかかると、そこを突っ込まれるから、とにかく金のかからないことをやる。部活週2回休みにしたって一円もかからないからね。それでいて、何か改革したような印象は残せる。

 先生が忙しいんだったら、人数を増やすとか、業務を外部委託するとか、いくらでもやり方はあるわけだが、そういうのは大金がかかる。世間もそこは認めたがらない。
 かくして、根本的解決にはならないが世間受けのする施策が実行され、しばらくの間、何か改革が進んだかのような気分が蔓延する。

 20年以上前になるが、学校が週5日制になった。世の趨勢に合わせたわけで、それ自体は悪くないが、授業時間が減った。そこで「ゆとり」を持ち出してきて帳尻を合わせた。週5日制でしばられたのは公立だけで、私立には及ばなかったので、多くは6日制を維持した。私立の進学実績が急成長し始めたのは、このことと無関係ではないだろう。

 先生の働き方改革にかこつけて部活を制限し、活動の自由を奪って行くと、ただでも強い私立の部活がもっと強くなっちゃうぞ。それでいいのか公立。

今さらタイムカード導入してどうする

 ♪二日酔いでも寝ぼけていても
 タイムレコーダ ガチャンと押せば
 どうにか恰好がつくものさ♪

 これ、ハナ肇とクレージーキャッツが唄った「ドント節」(作詞:青島幸男)の一節。
 なんだよ、そんなの知らねえよ。
 だよな。1961年(昭和36年)、今から57年前の曲だから。

 で、今日の話題は、埼玉県教育委員会が、「県立校にタイムカードを導入」(埼玉新聞)というニュースである。18年度試行、19年度本格運用。
 ねらいは、教員の長時間勤務解消ということで、例の働き方改革の一環である。

 私は、他人が何か新しいことを始めようとしている時に、やる前から「意味がねえ」「無駄だ」「失敗するに決まってる」と、ケチをつけるのはなるべく止めようと思っている。「やってみないと分からない」ことがいっぱいあるからね。でもそれは時と場合による。

 で、冒頭のドント節の話である。
 タイムレコーダー(タイムカードも同じこと)は、会社では半世紀以上も前から使われていたんだよ。
 つまりね、タイムレコーダーで残業や長時間労働が解消されるんだったら、今さら働き方改革なんて話にはならないわけだ。

 半世紀にわたる実証試験の結果、事務の合理化・省力化はできましたが、残業や長時間勤務の解消には効果はありませんでした、というのが結論だ。

 新聞記事では、配布物の印刷など教員の業務支援を行う「スクール・サポート・スタッフ」を県内小中学校170校に配置することも検討とあった。
 うん、こっちのほうがいいな。
 ただ、小中合わせて1200校くらいあるから、170校というのはいかにも少ない。
 要するに、こっちは金がかかるんだ。
 仮に時給1000円のパートさんを1日8時間、週5日で雇うと、月間16万円。これでタイムレコーダー1台買えちゃう。

 効果はあるけど金のかかることはできないから、効果は知れているけど金のかからないほうをやろうってことなのか。

中途半端な帰宅命令が混乱に拍車をかけた

 昨日、サラリーマンの人たちは帰宅ラッシュで大変だったようだ。
 会社が中途半端に帰宅命令なんか出すからそういうことになるんだ。気を利かせたつもりかもしれないがバカだな。

 働き方改革って大騒ぎしてるくせに、結局発想変えられないんだな。
 国土交通省も不要不急の外出は避けるように、って言ってることだし、今日は休んでいいよ。そういうふうに出来ないもんかね。あるいは、明日は午前中会社休みにするとか。

 働き方改革っていうのは残業減らすこと?
 そうじゃないだろう。
 今日は危険がいっぱいだから無理するのは止めよう。会社も無理させるのやめよう。その分の仕事は、ぼちぼち取り返せばいいじゃいないか。
 サラリーマンも会社も、そういう考え方ができるようにならないと、働き方改革なんて永久に不可能だ。制度・仕組みや法律を変えることも大事だが、改革すべきは考え方であり発想だ。

 大雪とか台風とか、そんなのは年に数回あるかなしかのことだ。そんなときに、大した仕事もない人間が無理やり出社しようとするから、混乱に拍車をかける。
 警察とか消防とか、病院とか交通機関とか、どうしたって休めない仕事に就いている人には申し訳ないが、申し訳ないという気持ちがあるなら、少しでもかれらの負担を軽減するために休む。これは立派な社会貢献だ。

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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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