公募の民間人校長、3か月で退職

 大阪市の小中学校が今年度から、公募により民間人校長を採用した。
 そのうちの一人(全部で11人採用)が早くも退職したという。

 あらかじめ言っておくが、私は民間人校長については、それほど積極的というわけではないが、一応肯定派である。また、かねがね、採用というものには「本人の思い違いや、採用する側の見込み違い」があるもので、ある程度の失敗はやむを得ないと考えている。
 したがって、民間人校長の公募制度そのものについて、とやかく言うつもりはない。

 さて、問題の校長である。千葉貴樹校長、38歳。
 若い。普通なら校長になっていない年齢である。

 たった3か月で退職する本人の弁はこうだ。(新聞報道による)
 「私が力を発揮できる場所とは違う」
 「英語教育に力を入れたいとアピールしたが、今の学校の課題は基礎学力の向上だった」
 「若いからといって、各学年1学級しかない小規模校に配属され、給料も経歴に関係なく最低級。年功序列だ」

 私から見れば、ほとんど子供ような年齢だが、若いというより、この人は幼いと言ったほうがいい。「私が力を発揮できる場所ではない」なんて、まるで大学新卒者のセリフだ。
 たった3か月で学校の何が分かるというのか。教育の何が分かったというのか。そもそも「私の力」など言っているが、一体どんな力を持っているというのか。こういうのを世間では思い上がりと言う。

 「今の学校教育の課題は基礎学力の向上だった」。これも常識だが、知らなかったんだ。特に大阪では大きな課題なんだが、勉強不足だったな。

 「給料も経歴に関係なく最低級。年功序列だ」
 そうなんだよ。公務員は年功序列だってことは小学生だって知っている、これまた世間の常識。小規模校が不満らしいが、初心者だから市教委も配慮したんだよ。学校というのは子供の数だけ問題が起こるものなんだ。

 かれはさらに「何も不祥事は起こしていないし、謝罪することではない」と、つい最近もどこかで聞いたようなことも言っているらしい。
 俺は間違ってないぞ、間違っているのは学校や市教委だ、っていうわけだ。
 
 でも、君の考え、やっぱり間違ってるよ。少なくとも、いろんなことを勘違いしている。40歳近いんだから、もう少し世間のことを分かってなくちゃいけないね。出直して来なさい。

 
 最近落ち目の橋下市長は、これでまた批判にさらされるかもしれないが、今回のことは、採用にはよくある「本人の思い違い」と採用側の「見込み違い」の典型例というだけだと思う。



 
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梅野弘之

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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