職員会議はいらない

 学校の特異性ということを考えてみる。
 特に公立学校の場合。

 企業には、経営部門があって、管理部門があって、現場がある。その責任と役割は明確だ。
 経営部門。これは社長をはじめとする取締役たちで、経営方針はここで決まる。
 管理部門。総務や人事など。
 現場。業種によってさまざまだが、営業・販売、製造など。

 では、公立学校の場合はどうか。
 教育委員会や教育局が広い意味での経営部門や管理部門に相当し、各学校が現場だ。

 企業の現場にも、部長がいたり、店長や工場長がいたりするように、学校にも校長や教頭がいる。かれらは管理職と呼ばれる現場の責任者だ。

 公立学校が企業と異なるのは、現場における指揮命令系統があいまいであること。役割と責任が明確に区別されていないことだ。

 たとえば、銀行であれば、本社の立てた方針の下、支店の目標や方針を立てるのは支店長であろう。一般行員はそこに関与しない。指示命令に従うだけである。支店の全員で会議を開いて何かを決めるなどあり得ない。

 私は一時、民間企業でサラリーマンをしていたが、総務は総務、営業は営業、制作は制作と、役割分担がはっきりしていて、他部門のやることに別の部署の人間が口をはさむことはない(陰で文句を言うことはあっても)。
 もちろん、各部門の責任者同士で連絡調整は図っているから、全社的にはそれで何も問題はない。

 ところが、学校には職員会議というやつがある。
 みんなで話し合って決めましょう。って、学級会みたいなことをやっている。
 他部門のことにも平気で口出しする。
 あげくのはては、大事なことはみんなで決めましょうと来る。

 企業では、大事なことほど、エライ人が決めるんだよ。責任とる立場の人がね。

 忙しいと言うなら、まっさきに職員会議なんてやめることだね。法律では「職員会議を置くことができる」となっているから、別になくてもいいんだ。

 校長が決めたとおりやればいい。
一般の教員は、求めに応じて、校長の意思決定のために参考になるような意見を述べるところまで。組織の意思決定はキミらの役割じゃない。

 ある部門が決めたことは、そのとおりやればいい。生徒指導部が決めたとおり、進路指導部が決めたとおりでいい。それに協力することが仕事だ。

 というようなことを言うと、非民主的だなどと言い出すやつがいる。政治の話をしてるんじゃないからね。そこを間違ってもらっては困る。

 と言うと、さらに企業と学校とは違うと来る。
 だったら、勤務時間だとか、働き方だとか、給料だとか、そういう話をするときに、一般企業では、などと言わないことだ。

 今日の話は昨日の話から続いているわけだが、在校時間を短縮するには、法律や規則を変えただけじゃダメで、先生たち自身が、根本のところの発想を変えることが必要だ。
 もちろん、営利追求が目的の民間企業と何もかも一緒にできるなどとは思ってはいない。私は、とりあえず両方を経験して来てるからね。そこは分かっているつもりだ。

 ただ、多忙の原因の一部は、自らが作り出しているんじゃないかというふうに考えてもらえないか。
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梅野弘之

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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