12万人が国会包囲、嘘つくな

 嘘をつく主催者が悪いのか。嘘と知りながら報道するマスコミが悪いのか。まあ、両方だろうな。
 8月30日(日)、国会周辺で行なわれた安保法案反対デモの話である。

 新聞には「12万人が国会を包囲」などという見出しが躍る。
 12万人とは主催者側の発表である。
 新聞社などがヘリを飛ばして上空から撮影した写真がある。それを見ると、なるほどたしかに大勢の人が集まっている。

 で、大群衆が集まっている(ように見える)位置を地図で示すと次のようになる。
 黒丸で示したあたりだ。
 国会議事堂正門前地図

 国会正門前の信号から、国会前の信号までは約150mで道幅は約40mだ。ということは面積でいうと6000㎡。
 さて、ここに何人が集まることができるか。

 満員のエレベータのような状態が、4人/㎡と言われる。つまり、1㎡に4人だから、6000㎡あれば、2万4千人が、あの道路に集まることができる。

 ただ、写真を見ると傘をさしている人もいるし、プラカードを掲げている人もいる。とても満員のエレベータ状態には見えない。
 せいぜい2人/㎡、もしかしたら1人/㎡程度だろう。
 とすれば、写真では大群衆に見えるが、1万人いるかどうかということになる。

 さあ、そうなると、あとの10万人はどこに行った?
 国会の裏手には、これ以上の人がいるのか。だったら、もっと上空から写したらよかろう。国会議事堂を二重三重に取り巻く群衆の迫力ある画像が撮れただろうに。

 でも、それは無理。議事堂の横にも裏にも人はいない。集まっているのは正門前だけ。
 ということは、ちょっと考えれば分かるのに、新聞やテレビはなぜ嘘だと分かっている数字をそのまま報道するのか。企業やお役所が発表した数字が、ちょっとでも違っていようものなら、大バッシングするくせに、こういうのは平気なんだな。
 
 今どきのマスコミはこれだから信用できない。