私がタダで講演をしない理由

 今日の午前中は講演会、と言うより勉強会かな。そこで、1時間ほど話をした。
 集まったのは、主に個人塾の塾長先生。

 冒頭、「私はタダの講演はやらない」という話をした。
 こうやって文字にすると、ずいぶん不遜な言い方だな。テメエ、何を思い上がってるんだ。
 しかし、これは私なりの責任の取り方だ。

 たとえば、知り合いから食事に招かれた。その時、出された料理がまずかった。さてそのとき、「こんなもん、まずくて食えるか」と言えるか。
 一方、レストランに食事に行った。まずかった。すると、そのときは、正々堂々、「こんなもんに金が払えるか」と言っていい。

 なぜそうなるかと言うと、知り合いはプロではなく、金をとって料理を提供しているわけではないが、レストランはプロとして金をとって料理を提供しているという違いがあるからだ。

 不肖私はプロである。プロであるから金をとって話をする。金をとっている以上、聞き手が満足するような話をしなければならない。
 聞き手のほうも、金を払っている以上、それに見合う話を聞く権利がある。つまらなければ、つまらないと言ってもいいし、面と向かって言えなければ、二度と聞きに来ないという選択をしてもいい。

 私は、そういう緊張感を好む。
 別に1回や2回、無料で話をしたっていい。そんなに有名人でもないわけだし。
 そうしたほうが、タダで話をしてくれる「いい人」と思ってもらえるかもしれない。つまらん話をしても、聞き手は大目にみてくれるかもしれない。

 ただ私は、そういう考え方はズルいと考えるのである。卑怯とさえ思う。金をとらないということで、聞き手の不満を封じ込めているからである。

 というわけで、金額自体はそれほど問題ではないが、これから先も「タダじゃあ、やらんぞ」を貫こうと思っている。

 そういうやつは気に入らんというなら、呼ばなければいいし、聞きに来なければいい。しかし、そんな人々が増えると、私の商売が成り立たなくなるから、そうならないように努力する。すると、そこに自身の成長というものが生まれてくる。
 まあ、この年齢で成長というのもおかしなものだが。
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梅野弘之

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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