年を取ると、小さな段差が危険になる

 読者の皆さんの多くは私より年下だと思うが、そのうち私と同じ年になる。
 だから、ときどき老化の話をしておく。

 学校に行くときは原則上履き(運動靴)を持参する。電車で行くときとか、校長先生などと面会するだけと分かっているときなどは別だ。

 スリッパで学校内を歩くと、階段が怖い。
 普段でも、駅の階段、特に下りが怖い。だから、なるべく手すりがつかめる所を歩く。

 階段はまだいい。
 これから昇るぞとか降りるぞとか、脳にしっかり命令を下せるからだ。
 警戒すべきは、小さな段差だ。平地を歩いているときのほんの小さな段差。ここに躓く。躓くと立て直しが難しい。

 原因はおそらく「すり足歩行」である。
 筋力の衰えから、自然と足を引き摺るような歩き方になっているのだ。
 学校に行ったときスリッパを避けるのは、それだと必然的に「すり足歩行」になるからだ。

 躓く危険を回避するのは、つま先のキックを利かせることである。そうすると膝も上がりやすくなる。
 とにかくキックね。
 キック、キックって言い聞かせながら歩く。

 年を取ると、こういうふうに、若い時には全然気にしなかったことを考えるようになるんだよ。
 年中山に登ったり走ったりしている私でも、日常生活の危険を意識しなければならないんだ。

 結論。
 今のうちから足腰を鍛えておいたほうがいいぞ。