非卒業者の割合を調べてみた

 今年(2018年)3月、埼玉県内公私立高校を卒業した者が約5万6千人いる。この学年の1年入学時は約5万9千人だったから、約3千人の差がある。
 岩佐教育研究所の岩佐桂一氏と私とで、学校ごとに、その年の卒業者数と3年前の入学者との差異がどのくらいあるかを長年追い続けている。

 卒業者数-3年前の入学者数=非卒業者数
 非卒業者数÷3年前の入学者数=非卒業率(%)

 非卒業者とか非卒業率は、われわれが独自にそう呼んでいるもので、法律的・学問的用語ではない。

 非卒業者の多くは、いわゆる中途退学(中退)の可能性が高いが、進路変更の扱いになっている例も多いだろう。一家転住による転学もあるだろう。留学のケースも考えられる。原級留置もあるかもしれない。
 ということで、入学者と卒業者の差異を、すべて「途中でやめてしまった」と断定できないので、非卒業と呼ぶ。

 2018年3月卒業生の非卒業率は5.26%(全県)である。
 40人学級とすれば、そのうち2人は、何らかの理由で、3年間を全うできていないことになる。ちょっと残念な数字だ。

 非卒業率40%以上 2校
 非卒業率30%以上 3校
 非卒業率20%以上 8校
 非卒業率15%以上 11校
 非卒業率10%以上 13校

 このように、非常に高い値を示している学校がある一方、きわめて低い値の学校もある。
 非卒業率3%以下 27校
 非卒業率2%以下 35校
 非卒業率1%以下 23校
 
 非卒業率が10%を超える37校は、すべて公立である。普通科が22校、専門学科及び総合学科が15校。

 非卒業率が1%以下である23校の中に、川越女子・春日部女子・松山女子・熊谷女子の4女子校、春日部・熊谷・城北埼玉(私)・城西川越(私)の4男子校が含まれる。男女別学校は居心地がいいのか。
 他に、私立では独協埼玉・埼玉栄、公立では川口北・所沢北・本庄なども1%以下だが、このあたりは何となく分かる。大学進学率が高く部活も盛んでまとめられそう。
 意外なのは、所沢中央・坂戸西・川越総合あたりか。実人数で1人か2人というのはすごいことだ。

 毎年感心して見ているのが深谷商業で今年度も1.03%と他の専門学科校を寄せ付けない。282人入学で279人卒業だから非卒業者はわずか3人。さすが県を代表する商業高校だ。

 非卒業率はゼロにはできないが、せめて2~3%以内に収まるようにしたい。
 各学校の指導や家庭にも問題があるかもしれない。
 学校選択に影響を与える立場である塾の先生にもお考えいただきたいが、非卒業率が高い学校に進学する生徒は、もともと塾がカバーしていない可能性が高いので、ここは中学校の先生に頼るべきか。
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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