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世界の争いごとのほとんどは、民族と宗教が原因

 病院での待ち時間は、私の読書タイムである。

 茂木誠「ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ ~ 日本人が知らない100の疑問」 (SB新書:定価800円+税)

 2016年3月30日初版第5刷とあるから、そこそこ売れている本なのだろう。
 茂木氏の肩書は、駿台予備学校世界史講師。
 であるが、読者ターゲットは、受験生ではなくビジネスマンのようである。

 予備校の先生が書いた本であるから、分かりやすく面白い。
 「池上彰さん系」とでも言っておこう。

 ただ、高校でちょこっと世界史を教えた程度の私であっても、「ちょっと待てよ。その説明は乱暴すぎるだろう」という点が多々あったので、歴史学者や経済学者、政治学者などの専門家からすれば、おそらく、ツッコミどころ満載だと思われる。

 がしかし、この手の本に意味がないかと言うと、そんなことはないと思う。
 われわれは、世の中のあらゆる事柄について、専門家並みに精通している必要はないわけだし、だいいち、そんなことは不可能だ。

 自分の本業以外のことについては、何となく分かっているとか、だいたい分かっているという程度でいいのである。それでも十分過ぎるほどである。

 本書の章立ては、こんな感じ。
 第1章 ヨーロッパの憂鬱 ウクライナ問題と難民問題
 第2章 台頭するイスラム過激派と宗教戦争
 第3章 アメリカのグローバリズムと中国の野望

 たしかに、これらの問題は、目の前で起きている現象だけを見ても、よく分からない。現下の政治、経済の問題であるだけでなく、歴史的、民族的、宗教的な問題でもあるから、そこを紐解いてみないことには本質が見えてこない。

 なるほど、そういう歴史的な背景があったのね。
 そんなことをお手軽に知るにはいいんじゃないかと思う。

 私の場合、仕事柄、知らない人名や地名、出来事は登場しないので、2時間程度でささっと読めたが、高校で世界史をやって来なかった人は、読むのに少し苦労するかもしれない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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