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たまに「呼び捨て」にされるのも悪くない

 年をとったせいであろう。近頃は人から呼び捨てにされることがなくなった。
 陰で呼び捨てにしている人はいるはずだが、面と向かっては少ない。

 普通に「さん付け」。仕事関係なら「社長」や「理事長」。結構多いのが「先生」。この「先生」というのは、元高校教員だったという理由が半分。残りの半分は、いつも偉そうにしているためだろう。

 一昨日の日曜日、法事があった。昨年末、85歳で亡くなった小口五郎先生の「お別れの会」である。
 小口先生は、県教委の保健体育課長などを歴任し、春日部高校の校長を最後に退職された方だが、若き日は浦和高校で教鞭をとり、バレーボール部の顧問をされていた。そこで、かつての部員たちが集まり、恩師を偲ぼうということになったのだ。要するに部活のOB会だ。
 私たちの代は、小口先生が急きょ県教委に異動されその半年後に入学したので、直接には指導を受けていないが、卒業後のいろいろな集まりではいつも、最後の教え子のオマケみたいな存在として末席に連ねさせてもらっていた。

 さて、そういう会であるから、一番下っ端の私を「さん付け」で呼ぶ人はいない。「先生」などとんでもない話で、同期も含めて全員から呼び捨てにされる。これは、しばし忘れていた感覚で妙に新鮮だ。

 「オマエ、写真係な。ちゃんと撮っとけよ」
 「ハイ」
 と素直に従う姿は、最近の私しか知らない人には想像しにくいだろう。
 命令する方も70過ぎの爺さんで、されてる方も60過ぎの爺さんだからな。傍から見たらさぞ滑稽だろう。

 こうした運動部独特の関係性を古臭いという人もいるだろう。先輩後輩の関係にしばられる体育会的体質は、時にマイナスに作用するのも事実だ。

 だが、年をとってくると、若い時に出来上がったこうした関係性は、なかなかいいもんだと思うようになる。
 もちろん、どうしても無ければ困るというほどの関係性ではないし、よくよく考えてみれば、大人になっても子供のときの関係を引きずっているだけなのだが、あればあったで、人生後半戦が結構楽しくなるものだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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