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生徒募集の難しさは人数には比例しない

 花咲徳栄高校の入試報告会(塾の先生対象)で、昨年に続き講演を行った。
 演題「平成28年度埼玉県私立高校入試はどう行われたか」。

 この中で私は、「学校規模別・定員充足率」というデータを提示した。

「学校規模別・定員充足率」
 定員500人以上の学校 10校中、定員割れ校ゼロ
 定員400人以上の学校 11校中、5校が定員割れ
 定員300人以上の学校 12校中、4校が定員割れ
 定員200人以上の学校 11校中、6校が定員割れ(募集180人の大妻嵐山含む)

 この数字だけを見ると、規模が小さい学校ほど苦戦しているように見える。

 定員割れは、地域(立地)に原因があるかもしれない。
 たとえば、西部地区は私立が21校だが、東部地区は6校だ。中3生の数は、西部地区が約2万人に対し、東部地区は1万5千人。つまり、西部地区では、受験生の数に比べて、学校の数が多過ぎるのかもしれない。
 交通の便(アクセス)に原因があるかもしれない。その他、知名度の違い、進学実績の違い、学費の違い、さらには募集政策の違いなど、さまざまな角度から考えてみる必要がある。

 したがって、そうそう簡単に、大規模校の方が生徒を集めやすく、小規模校の方が集めにくいと結論づけるわけにはいかない。

 だが、その上で言えば、生徒を集めることができた大規模校は、大規模校ならではの特色をアピールすることに成功しており、生徒が集まらない小規模校は、小規模校ならではの特色をアピールすることができていないと考えられるのである。

 このことは、スーパーなどの大規模店を成功させるビジネスモデルと、中小商店を成功に導くビジネスモデルとが、まったく異なっていることになぞらえていいかもしれない。

 定員200人の学校は、定員800人の学校の4分の1縮小サイズの教育内容や募集活動を行えばいいかと問われれば、多くの人が、「それはどうか?」と思うのではないか。その逆も然りである。

 今日、私の話を聞かれた方の中には、個人経営の塾長さんも多いだろう。20人、30人の募集に苦労されているかもしれない。

 何百人、何千人の大手塾から見れば、たかが20人、30人であるが、少なければ募集の難しさが、10分の1、100分の1になるかと言うと、そうならないのである。
 両者は最初からビジネスモデルが違うのである。そこのところを、よくよく考えられて、生徒の指導や募集に当たってもらえればと思う。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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