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いちいち口出しするのも先生の仕事だ

 自分の人生は自分で決める。

 まあ、「当たり前じゃないか」という話なのだが、実はこれ、年齢とかキャリアによるのである。

 たとえば、小学生が自分の行く中学校を決めるとき、人生経験のまったくない彼らの判断と、経験豊富な親や先生の判断と、どちらが正しいかと言えば、これはもう、議論の余地はないわけである。
 たしかに、小学校高学年ともなれば、「あっちがいい、こっちは嫌だ」といっぱしなことを言うだろうが、所詮はガキの判断だ。だからここは、親の判断が優先されていい。また、それを素直に受け入れる子どもであった方が、将来幸せな人生を送れる可能性が高いだろう。

 では、中学生が高校を選ぶときはどうか。
 ここは反抗期とも重なって、やや面倒になるが、しかしまだ彼らには社会経験はないわけであるから、やはり、親や先生の判断の方が正しいはずである。

 よく「子どもに任せてます」という親がいるが、その場合、親が子に対して、自身の人生や職業や生き方についての考えをしっかり伝え、そのうえで「あとは自分で決めなさい」というなら話は分かるが、それをせずに、「あなたの人生なんだから、あなたが決めなさい」というのは、ある意味で親としての責任放棄である。
 少なくとも成人に達するまで、親は子の人生に積極的に関与すべきである。

 先生もしかり。
 生徒の生き方に関与しない教育などあり得ない。
 「自分の気に入った高校にすればいいよ」とか、「生徒に情報を提供するまでが私の仕事です」などいうのは、一見物わかりのいい先生に見えて、実は無責任である。

 かれらは、まだ自分が何ものであるかを本当のところでは分かっていない。だから、それなりの年齢に達し、さまざまな人生経験を積んできた先生が、かれらの人生に積極的に関与することは、教育者として正しい態度と言えるだろう。

 生徒の生き方に、いちいち口出しするのも先生の仕事である。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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