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想定外を想定する

 ついに、トランプがヒラリーを大差で破るのではないかという予想まで出始めた。
 アメリカ大統領選の話である。

 最初のうち、評論家の誰もが、いずれ消えて行く候補だと言っていた。序盤の戦いで立て続けに勝利を収めても、今のうちだけだと言っていた。大統領選ではよくあることと解説していた。

 だが、どうやら共和党候補はトランプに決まりそうだとなったら、かれら評論家の話の中心が、なぜトランプがもてはやされるかというアメリカ社会の分析に移った。
 専門家だったら、その話、最初に言えよ。

 そして、とうとう、ヒラリー圧勝と言っていたことをすっかり忘れ、トランプ勝利のシナリオを持ち出すようになった。後付けの理屈なら誰でも言えるよ。

 だが、専門家や評論家を責めてはいけない。
 かつての大統領候補はみな、上院議員や州知事などを経験していたのだ。オバマ現大統領は上院議員から、その前のブッシュ大統領はテキサス州知事から大統領になった。
 議員経験も、知事経験もない、いわば素人のトランプが、ここまで来るというのは、それを予想しろというほうが無理なのである。

 いま想定外のことが起こっている。過去の事例から導けない現象が起こっている。
 もちろん、この先の展開はどうなるか分からないのだが、私はここから一つの教訓を得た。

 それは、想定外を想定するということである。

 長く人間をやっていると、なまじ経験があるだけに、「そんなことあるわけないだろう」、「こうなるに決まってるだろう」と、予測の範囲が、想定内に収まってしまう。その中でしか物事を考えなくなる。

 しかし、想定外のことが起こるのである。
 だとすれば、想定外のことが起こるとしたら、それはどのような場合なのかを考えてみなければならない。また、想定外が起こったら、どのように対応するかを考えてみなければならない。

 想定内を考えるだけでも頭がいっぱいなのに、加えて想定外まで考えるとなると、気が狂いそうだが、せめて経験だけに依存することは止めにしよう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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