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イザという時など永遠に来ない

 時節柄、教育実習の話題である。
 指導を受け持つ教員側から見たら、あれほど面倒なことはないな。

 しかし、これをやらんと学生としては教員免許が取れないわけだし、免許を取る学生がいないと教員の後継者がいなくなってしまうのだから、やらねばならぬ。自分たちだって同じ道を通って来たんだ。

 本気で教員を目指している学生はいいが、一番困るのは、とりあえず教職を取っておこうという軽いノリの学生だ。イザという時のために資格を取っておこうというわけだろうが、馬鹿だな。人間の一生でイザという時など永遠に来ないんだよ。

 たしかに、予想もしない災害に見舞われることはあるかもしれないし、急にお金が必要になることもあるかもしれない。だから、その手のイザという時のために、何かしら備えをしておくのはいい。だが、これらはまた別の話である。

 今の仕事が嫌になっちゃったり、会社がつぶれちゃったりして、別の職業に就かなきゃならない。
さてと。あっ、そうだ、教員免許があったじゃないか。これで行こう。先生になればいいじゃないか。って、こんなことはまず無いと言ってるんだ。
 だいいち、こんなんで先生になられたら、生徒はえらい迷惑だ。

 私は、自分が教員だったから言うわけではないが、先生という仕事を、イザという時のスベリ止めみたいな職業と考えてもらっては困る。
 まあ、このことをあまり強く言うと、それを言うなら他の職業だって同じじゃないかという話になるわけだが、いずれにしても、イザという時のために教員免許を取っておいても、それを使う機会など永遠にやって来ないだろうということは言っておこう。

 実習生を受け持っている現職の先生には、この際、教員の仕事の辛さを徹底的に教えてやってほしい。
 授業ってものは「受ける」のは簡単だが、「授ける」のは大変だぞ。つまらん授業をやったら、小学生なら遊び始めるし、中学生なら騒ぎ出すし、高校生なら寝始めるからな。児童生徒はやりたい放題。

 先生の仕事は授業だけではなく、むしろそれ以外の膨大な業務で成り立っていることも思い知らせてやったほうがいい。

 期間中、実習生は寝不足でヘロヘロになるだろうな。自己嫌悪に陥るだろう。人知れず涙を流す者もいるだろう。
 でも、やっぱり先生になりたい。そういう実習生だったら、とことん応援してやろうじゃないか。

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No title

「授業ってものは「受ける」のは簡単だが、「授ける」のは大変だぞ」
この一文にグッときました。そうなんですよ、本当に。
当塾でも、卒業生が講師になることが間々ありますが、実際に教えてみると大変なことが分かったと話してくれる人が多い気がします。
でも、それでも頑張りたいという姿勢を持つ人を応援したくなる、それは教育実習も塾の現場も同じですね。

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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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