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先生をやめて楽になったこと

 私は40歳を境に、公務員(学校の先生)から民間企業のサラリーマンへと職を変えた。
 未知の世界に飛び込んだので、苦しいことばかりだったが、一つだけ「楽になったな」と感じることがあった。

 人の目を気にしなくてよくなった。

 この場合、人の目というのは、もちろん生徒である。サラリーマンになっても、上司や同僚、取引先など人の目はあるわけだが、その目の厳しさは生徒の比ではない。少なくとも私にはそう感じられた。

 生徒たちは、先生の行動と言動とのギャップに厳しい目を向ける。
 「言ってることとやってることが違うじゃないか」というのである。

 生徒に遅刻するなと言っておいて、自分が遅刻するわけにはいかんだろう。
 昔は、クールビスなんて発想はなかったから、ノーネクタイで教壇に立ったことは教員生活の中でただの一度もなかった。
 と、とにかく生徒に言ったことは、自分で実践しようと努めた。これは正直きつかった。

 サラリーマンになってからは、人にああしろこうしろと指図することもなく、範を垂れる必要もなくなったので、肩の荷が降りたという感じ。
 で、今は、おかげさまで大変お気楽な人生を送らせてもらっている。

 その点、先生たちはご苦労様だ。
 今は、生徒だけじゃなく、世間の目も昔に比べはるかに厳しいからね。

 眠い。疲れた。面倒だ。
 そこで手を抜き、気を抜いても、大人同士だったら、まあまあお互い様みたいな部分もなきにしもあらずだが、生徒は容赦なし。

 学校の先生も、塾の先生も、そういう点では大変な職業を選ばれたわけだが、同じ苦労を多少は経験してきた者として、敬意を払い、微力ながら応援を続けているのである。


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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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