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さっさと書こうぜ「読書感想文」

 世の中には、というか学校には、なぜ「読書感想文」などという、くだらん文章ジャンルがあるのか。
 読書好きな少年だった私は、小学校のときからずっと思っていたのである。

 だいたい本の感想なんてものは、面白かったか、つまらなかったか。役に立ったか、立たなかったか。この2つのどちらかなのであって、長々と書くほどの感想なんてねえよ。1行か2行で十分。

 でも、宿題だからな。原稿用紙のマス目を埋めなきゃいけない。
 一体、こんなもん、誰が読むんだ。
 そうだ、先生だ。
 間違って読書感想文コンクールかなんかに出されてしまわない限りは、読むのは国語の先生か担任の先生ぐらいだ。
 ということは、世間の人々や友達を意識する必要はなく、先生にあてて書けばいいんだ。まあ、手紙と一緒だな。

 文章というのは、見えない相手に向けて書くのは難しいが、相手がはっきりしていると結構書きやすいんだ。
 だからみんな、読むのは先生ということを意識して書こうぜ。

 最初に言ったように、感想なんてものは、面白かったかどうか、それに尽きるんだ。
 ただ、それだけじゃ原稿用紙が埋まらないから、具体的にどの部分が面白かったかを2つ3つ書く。

 そうだな。面白かった場面とか、面白いと思った主人公の行動、あるいは印象に残ったセリフについて書けばいいんじゃないかな。
 それと、自分と対比するといいよ。自分だったらこうするとか、自分だったらこう言うみたいなことを書いておくといい。

 「作品の中で、『精神的に向上心のないやつは馬鹿だ』というのがありましたが、ぼくは、この言葉が一番印象に残っています。向上心というのは、高い目標に向かって努力する心のことです。ぼくは、ここを読んだときに、一瞬自分のことを言われているのかと思ってしまいました。ぼくには向上心が足りません。大事な言葉だと思ったので、紙に書いて机の前に貼りました。この言葉に出会っただけでも、この作品を読んだ意味があると思いました。」


 どう?
 これで203文字(句読点含む)なんだけど。

 「ぼくには、Kが自殺した意味が最後まで分かりませんでした。失恋したからなのか、それとも親友に裏切られたと感じたからなのか。本人にとっては、どちらも大きなショックかもしれませんが、ぼくから見たら、死ぬほどのことではないように思います。生きていれば、これから先いくらでも好きな人や友達に出会うことができますが、死んでしまえばそれで終わりです。死ぬほどつらいことでも、それを乗り越えなければいけないと思いました。」


 はい、さらに202文字。
 これで400字詰め原稿用紙1枚書いたよ。

 あらすじをまとめるのは、案外難しいから、こうやって、場面や行動やセリフに目を付けて、それに、「自分だったら」を付け加えていけば、原稿用紙2~3枚なんてすぐだと思うけどな。

 まあ、コンクール狙いなら別だけど、普通は提出することに意味があるんだからさ、ささっと書いちゃおうぜ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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