今までにない統合の形、「新・川口市立高校」

 今月2回目の市立川口高校訪問。
 平成30年度に現在の市立高校3校(市立川口・川口総合・県陽)が統合され、新・川口市立高校が誕生することは、前回訪問時のブログでも書いた。

 今日は、新校設立のための定例会議の後、3校の校長先生及び川口市教委の先生方に話を聞けることになったので取材に行ってきた。

 3校統合は、急逝した岡村幸四郎・前市長以来の構想だ。
 市の財政負担の軽減という目的がある。人口約57万人と埼玉県内では、さいたま市(127万人)に次ぐ大都市ではあるが、市立高校3校の維持は容易なことではない。

 などという話を書いてしまうと、どうも気分が盛り上がらないが、この3校の統合は、これまで埼玉県内で行われてきた公立高校の統合再編とは、決定的な違いがあるので、私はここに注目し、期待をしている。

 これまで公立高校の統廃合はいくつも行われてきた。
 だが、その実体は、統合される一方の学校の事実上の廃校であった。
 であれば、募集困難に陥り、再生不可能とみなされた学校だけを廃校すればよかろうと思うが、諸事情あってそれがかなわず、よくわからない「統廃合」という言い方をしてきた。

 その点、この3校はいずれも募集困難には陥っていない。28年度入試の倍率を見ても、市立川口1.20倍、県陽1.40倍、川口総合1.50倍と、いずれも全日制の平均倍率1.19倍を上回っている。
 部活動でも関東大会・全国大会に出場するチームや個人も多く、それを目当てに入学してくる生徒も多い。
 つまり、この3校は、廃校を迫られている学校ではない。それとはまったく逆で、元気満々な学校たちである。

 よって、過去に統廃合され、結果生き残った方の学校は、その後も決して楽な募集をしているとは言えないが、新・川口市立高校にその点での心配はないだろう。

 ただ元気な学校同士の統合だけに、それぞれの学校の良さを新校にどう取り入れて行くかが課題となるだろう。弱った学校同士の統廃合なら、いっそ過去を捨てて「ゼロからの出発」と思い切ることもできるが、その点が難しいところだ。

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