転勤のない私立の先生は、その道のプロを目指さないと

 人間、同じ仕事をずっと続けていると、知識や経験が増えて、その分いい仕事もできるようになるが、学校の先生の場合、どうなんだろう。

 たとえば、公立の先生には転勤(正しくは「異動」と言う)があるが、私立の先生は転勤がない。
 私は途中で辞めた関係で、異動は一度しか経験していないが、心機一転という点では良かった。ただ、レベルの高い高校から、低い高校への異動だったので、それまで苦労して作り上げてきた教材がほとんど使えなくなった。これは悲しい。また、一から出直しかよ、という気分。もっとも、逆でも同じことだが。
 ただ、新しい経験は、自分の幅を広げるには良かった。

 私立の先生は、途中退職しないかぎり、新任から定年まで一つの学校に居続ける。よって、心機一転という機会がない。しかし、同じ学校で同じ仕事に長く携わることができるので、その道のエキスパートになることができる。

 ここで、どっちがいいかなんてことを言っても始まらない。それぞれ利点を伸ばし、欠点を補う方法を考えればよい。

 年寄りだからということで許してもらって、私立の先生にアドバイスするなら、40年近い年月があるのだから、どんな分野であっても、その道の権威・スペシャリストを目指していただきたい。
 自分の意に反して、キャリアを分断されることがないか、あったとしても、きわめて少ないのだから、その強みを最大限に生かしてほしい。

 一方、長く続けることによるマンネリが避けられない。新しい発想が出にくい。成功体験に依り過ぎることによる失敗の危険性。
 基本同じ部署でいいが、時にいったんはずれて戻る。そういう手もある。

 さて、なぜ今日この話かというと、新聞(埼玉新聞)の原稿を書いていて、その中で、進学実績における私立躍進の一因は、各学校に進学指導のプロ集団が育ってきたことにあるのではないかと書いた。
 私の周りに、募集広報のプロは大勢いるが、進学指導のプロもどんどん登場しているとしたら、頼もしいではないか。公立も負けてらんないぞ。

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