TPPで知る内閣と国会のお仕事

 久しぶりに社会科公民のお勉強。

 TPP(環太平洋経済連携協定)が話題になっている。
 条約の内容はひとまずおいて、外国と条約を結ぶ場合の内閣と国会の役割について復習しておこう。

 ●憲法第73条
 内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行う。
 三  条約を締結すること。但し、事前に、時宜によっては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。

 なるほど。条約を締結する(結ぶ)のは内閣なんだな。荒っぽい言い方をすれば、勝手に交渉して、勝手にサイン(調印)してもいいんだ。
 ただし、結んだ後に、国会の承認を得なければならない。それをやっているのが今の国会だ。

 国会の承認を得たことで、その条約を批准(ひじゅん)したことになって、相手国も同じような手続きをやって、それではじめて条約が発効(はっこう)する。
 ということは、締結したけど批准されず、実際に効力を発揮しなかった条約もあるということだ。

 事前に国会で承認したら良かろうと思うが、相手のある外交交渉だから、承認した通りの内容で締結される保証はないので、実際問題としては無理がある。ここはやはり、締結してからの事後承認とならざるを得ない。

 民進党などがTPPに反対しているが、以上見たとおり、条約を結んだことには反対できない。それは内閣の仕事と憲法が決めているからだ。しかし、それが批准されなければ、つまり国会が承認しなければ、実際上は条約としての効力がなくなるので、そこを狙っているわけだ。

 だが、国会の勢力を考えれば、自民・公明、それに維新の3党の賛成で承認されることは明らかだ。
 では、どうするか。
 内容審議と関係ない、些末(さまつ)な失言などをあげつらったりして審議をできるだけ引き延ばす。いいかげん業を煮やした政府が、そろそろ採決しようとすると、審議不十分とか強行採決と言って、手続きに異を唱える。そして、最後は数の暴力、国会無視、民主主義・立憲主義の崩壊とわめき散らす。

 おまえら、本当に芸がないな。毎回、同じネタじゃないか。
 国会パフォーマンスのために税金から給料払ってるんじゃないんだからさ、もっとしっかり勉強して、TPPの問題点を国民の前にしっかり示したらどうなんだ。

 えっ、自分たちも本当は反対じゃない?
 そうか、そういえば、TPP参加を最初に言い出したのは菅直人で、野田佳彦もアメリカまで行って正式に参加表明してきたよな。
 それじゃあ、反対のふりしかできないわけだ。

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