今から塾に通う意味はあるだろうか

 「情報不足が心配なんです」

 これは子どもが塾に通っていないというお母さん方のほぼ共通の心配事。
 勉強の方はというと、「うちの子は自分でどんどんやるタイプなので」と、こっちはまったく心配していない。

 で、ご相談。
 「やっぱり塾に行ったほうがいいんでしょうか」。

 情報というのをどういう意味で使っているかだが、私の知る限りでは、入試に必要な情報は、受験生全員に公平に行き渡るように、全公立中学校に伝えられている。併せて県教委のホームページでも公開されている。これ以外はない。
 常識で考えて、民間企業である塾だけに知らされる情報などあるはずがない。塾は通っている子と通っていない子がいるわけだから、それをやったら不公平になる。
 数年前から、学力検査の点数については入試終了後、高校側から出身中学校に知らされるようになっており、塾よりも中学校の方が正確な情報を持っているとも言える。

 以上は、入試そのものに関する情報だが、もう一つ、学校選びに必要な情報というのもある。どんな雰囲気なのか、施設設備はどうなのか、生徒の様子はどうなのか。
 これらについては、中学校はほとんど情報を持っていない。中学校の先生が高校を訪れる機会がきわめて少ないからだ。
 この点については、塾の先生もそれほど高校を訪れているわけではないので、ほとんど情報を持っていない。

 ただ、公立高校に関しては、中学校の先生も塾の先生も、同じようなものだが、私立高校に関しては、高校側が「塾の先生対象の説明会」を実施していたりすることもあって、塾の先生の方が情報を持っていると言える。

 いずれにしても、今の時代、学校選びに必要な情報は、受験生・保護者自らが集めるのが常識になっているので、この分野で塾に頼る理由はない。
 よって、情報不足を心配して、今から塾に通っても、期待外れに終わる可能性が高い。

 と、ここまで読まれた保護者の方は納得でも、塾の先生方には不満が残るだろう。まるで塾を否定しているみたいじゃないか。
 そんなことはない。私は「塾の実力」というのをちゃんと認めている。中学校の先生にはない、受験生本人にはもっとない、「秘密兵器」がちゃんとあるじゃないか。
 えっ、それって何?
 という話は明日だ。

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