中学校の先生は、受験にどう関わるべきか(後編)

 同じテーマが続いているが、今日で一区切りだ。
 受験指導における、中学校の復権、信頼回復は成るか。

 私はここで、あえて受験指導という言葉を使い続けている。より上位の概念として「進路指導」があり、受験指導はその一部と言うこともできるし、または「学習指導」の一部と言うこともできる。いずれにしても、受験指導は「進路指導」とはイコールではないという考え方。
 参考までに、学校教育法施行規則を挙げておく。
 第52条の3  中学校には、進路指導主事を置くものとする。
 進路指導主事は、(中略)生徒の職業選択の指導その他の進路の指導に関する事項をつかさどり、(後略)
 つまり、言いたいのは、「進路指導」はどこまで行っても、中学校の先生の仕事だということ。

 では、受験指導はどうか。
 外注してもいい。

 丸投げは不可能だし、不適切であるから、一部外注だ。
 学校の先生は、死ぬほど忙しいということだから、その方がいいだろう。

 埼玉県では、もう20数年放っておいたのだから、今さら、追いかけたって、肩を並べるには数十年かかるだろう。その間にも塾は進歩するわけだから。
 それに、昨日も言ったように費用もかかる。

 せっかく塾が企業として成長し、人材を育てノウハウを蓄積してきたのであるから、これを利用することを考えたほうがいい。
 要するに、結論として、復権を目指すのではなく、塾との連携・協力の道を選んだ方が、効果が得られやすいだろうということだ。その方が生徒・保護者側のメリットも大きいだろう。

 すでに各地で、学校と塾との連携は始まっている。
 ここでの最大の問題は、塾側の収益である。
 今のところ、社会貢献によるイメージアップ効果は得られても、十分な収益が確保できていないと思われる。
 これでは長続きしない。

 仮に塾が、学校内で放課後や土曜日に実施される「補習授業」や「入試対策授業」のようなものを請け負ったとしても、その収益が、自塾に塾生を集めて教えた場合の収益と同等以上でないと、企業活動としては、あまり意味がない。

 教育は金儲けじゃない。
 まあ、ごもっともと言っておくが、何度も言うように、タダじゃ無理。コストがかかる。公立学校を作るのもコスト、公務員たる先生を雇うのもコスト。
 今さらキャッチアップをはかるために費用を投ずるより、塾と連携・協力を深めるために費用を投ずるほうが、合理的というものだ。

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