埼玉県公立入試・国語「作文」における必殺技

 埼玉県公立入試の国語では、必ず作文が出題される。
 16点という、かなり大きな配点だ。
 書き方について、いくつもの条件がついているので、条件作文と呼ばれる。

 その条件の中に、決まって出てくるのが、「自分の体験をふまえて書くこと」というものである。
 この場合、体験とは、実際に自分がしていなくても、「見たこと聞いたこと」でもいいとされている。
 県が公表している「採点の手引き」(ネットで公開されている)によると、「自分の体験をふまえて」書かれていない場合、8点の減点であるから、これはかなり重視されていると見なければならない。

 そもそも、「自分の体験をふまえて」と条件づけている以上、作文テーマは、ほぼすべての中学生が、学校生活や家庭生活の中で、体験しているはずのことになっているはずで、実際、25年度「ボランティア活動」、26年度「働く理由」、27年度「百年後の日本に残したいもの」、28年度「家庭ごみの減量」と、一度は経験したり考えたりしたことがありそうなものが選ばれている。間違っても「タバコと肺がんについて」とか「危険薬物について」とか「ギャンブル依存症について」などというテーマが出されることはないわけである。

 しかし、この体験というやつは、パッと思い浮かぶ場合と、すぐには思い浮かばない場合がある。
 すぐに思い浮かばない場合は、ただ、自分の意見を書く方がずっと楽だと思ったりする。「経験かよ、なんかあったかな。思い出せねえよ」って感じになる。

 さあ、どうする。
 そこで私が編み出した方法、などと言うと偉そうだが、まず学校行事を思い出してみる。修学旅行とか体育祭とか。次に部活動のこと。あとは、うるさいけど、いつも親に言われていることを思い出してみる。

 それでも出てこないときは、授業だ。
 「学校の授業で、~について学んだことがあります」と書く。これ便利。ほとんどのテーマで使える。
 「学びました」とか「習いました」と書くより、「学んだことがあります」、「聞いたことがあります」と、英語の現在完了風に書くと、経験が強調される。
 実際に学んだかどうかは関係ない。なにしろ作文なんだから、作っていいのだ。

 で、そういう授業をきっかけに、いろいろ考えて、自分はこのように考えるようになりましたと続ける。

 来年のテーマを予測することは難しいが、条件はいつも決まっているので、それを意識した「書き方の準備」はしておいたほうがいいし、それは出来るはずだ。

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