こんな成人式式辞でどうだ

 成人式式辞。

 皆さん、成人式おめでとうございます。
 先ほど、一部のおバカな連中が式を妨害し、警察のお世話になりました。
 見た目は大人ですが、おつむの中身は幼稚園児か小学生並みで、かれらにはまだ、成人式は早すぎたようです。いや、おそらくかれらは、精神的な意味では一生涯、成人となることはないでしょう。

 かれらの中には、いずれまっとうな生活に戻り、少なくとも他人様(ひとさま)に迷惑をかけない程度の人間になる者もいるかもしれませんが、あまり期待できません。たいていは社会のお荷物になります。
 しかし、かれらも、れっきとした日本人ですから、この国で人並みに生きて行く権利は保証されています。つまり、一定数のおバカも含めてこの国は成り立っているのです。

 要はバランスの問題です。
 車と荷物の関係にたとえれば分かると思います。
 少しくらい荷物が重くたって、エンジンの馬力さえがあれば、車は前に進んで行けるのです。パワーのある人間と、しっかりとしたハンドルさばきができる人間さえいれば、荷物の重さは大して問題にはならないのです。

 成人式は、荷物とエンジンを見きわめる日です。
 見たところ、数十人のお荷物がいたようですが、心配ありません。なぜなら、私の目の前にはエンジンとなるべき、数百人の若者がいるからです。心強く思います。

 皆さんがこれから先、いろいろな場所で、世の中を動かすエンジンの役割を果たしてくれれば、この国は前に進めます。たとえ、お荷物があったとしても、です。

 皆さんが待ち望んでいた、せっかくの晴れの日を、こともあろうに皆さんの同世代がぶち壊しにしようとしたのは、実に残念だし、悔しいことですが、これが世の中というものです。皆さんのお父さんやお母さんも、ただ自分一人が生きるだけではなく、幼かった皆さんの分まで働き、年老いたおじいさんやおばあさんの分まで働き、おまけに役立たずのお荷物の分まで働き、その結果今日この場に皆さんを送り出してくれたのです。有り難いことです。

 さあ、今度は皆さんの番です。ちょっとばかりお荷物はありますが、なに、みんなで力を合わせれば、どうということはありません。健闘を祈ります。


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