自分で自分を変えられる人は無敵だ

 高校の世界史で、「ラッダイト運動」というのを教わる。
 19世紀のはじめ、イギリスで起きた労働者による機械破壊運動である。

 それまで人々は、工場で、分業により、手作業でモノを作っていた。これをマニュファクチュア(工場制手工業)と呼ぶ。
 マニュは、マニュキアのマニュで、手のこと。ファクチュアはファクトリー(工場)。

 18世紀イギリスで産業革命が起こり、工場で、機械を使ってモノを作るようになった。それによって、手作業で食っていた職人たちは失業した。
 機械がオレたちの仕事を奪った。機械が憎い。そうだ、ぶっ壊してやれ。これがラッダイト運動。

 さて、前置きが長くなったが、これからはAI(Artificial Intelligence)、すなわち人工知能の時代だと言われる。
 機械が、機械自身で何でも考え、判断し、働いてくれる。
 まことに便利な時代である。
 が、その反面、それによって仕事を奪われる人々が現れる。
 
 たとえば、自動運転技術が発達し、自動車は文字通りの自動車となる。すると、ドライバー(運転手)という職業がなくなる。勉強も先生ロボットが登場するので、先生という職業もいらなくなる。
 といった具合だ。

 今は花形職業ともてはやされている仕事も、30年、40年後には、その大半は姿を消しているかもしれない。
 さて、困ったな。

 だが、心配には及ばない。
 古い仕事がなくなった分だけ、新しい仕事が生まれるからだ。

 そこで求められるのは、変化に対応する力。
 世の中が変わった分だけ、自分を変えていけばいい。
 自分の力で自分を変えられる人は、世の中がどう変わっても、しぶとく生き抜くことができる。無敵である。

 中学生諸君、キミたちは、自分の頭で考え、自らの意思で、ものごとの見方・考え方を変えたり、行動や習慣を変えることができるか。
 それができれば、また、そういう前向きな姿勢、積極性さえあれば、世の中がどう変わろうと心配はいらない。

 ということで、とりあえずは1か月後。今日とは別の自分になって、公立入試に臨んでもらおう。

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