担任が生徒をいじめちゃいかんだろう

 愛知県一宮市の中学校3年の男子生徒が「担任に私の人生を壊された」とメモを残して自殺した。学校側は、臨時のPTA総会で「担任教諭によるいじめがあった」と説明した。
 どのようないじめがあったのかは今のところ報道されていない。また、担任教諭によるいじめと自殺との因果関係についても現段階では不明である。

 個人的な印象としては、企業などで言うところの「上司によるパワハラ」に近いものと思えるが、情報が少ないのでそれ以上のことは言えない。

 さて、本題に入る前に例によって昔話である。未来のない人間はそればかりする。

 教員になりたての頃である。
 たしか最初は2年から3年はクラス替えなしという制度だったと思うが、途中から学年ごとにクラス替えする制度に変わった。
 成績に極端なバラツキがないようにとか、選択教科の授業がやりやすいようにとか、いくつかの条件に沿って担当者が振り分ける。それが終わったら、担任予定者に「はい、これがあなたの分」と渡されて終了。持病を持った生徒とか、何らかの問題をかかえた生徒については相応の配慮はするが、基本は事務的な作業だ。

 ところが生徒の方は違う。
 誰ちゃんと一緒になったとか離れてしまったとか、担任は誰だとかで大騒ぎだ。中には泣き出す生徒もいる。
 自身の高校時代を振り返ると、担任が誰とか級友が誰とかは、ほとんど話題にもならなかったので、ちょっとビックリした。「生徒にとって一大事なんだ」、「もしかしたら、それが普通で、自分の出た学校は異常だったのかもしれない」などと考えた。
 いずれにしても、担任というものの役割の重さを改めて感じ、身を引き締めたわけである。

 ただ高校の場合は、部活の顧問とのつながりの方が強かったり、自分の好きな教科の先生との関係を深めて行く生徒も多かったりするので、担任べったりという感じはなかった。
 ちなみに、私が赴任した高校は、正副の区別なしの二人担任制という制度をとっていたので、こっちにばかり来る生徒もいれば、あっちにばかり行く生徒もいるというようなことがよくあったが、担任間でコミュニケーションをとっていれば問題はなかった。

 また高校では、他のクラスや他学年の授業を担当するのは普通のことで、3年生あたりになると、選択教科等の関係で、担任であるにも関わらず自分のクラスの授業に出られないといった事態も発生する。だが、それで特に問題があるわけではない。

 そういう経験しか持たない私の言うことだから、間違いもあるかもしれないが、高校から中学校、中学校から小学校と学年が下がって行くにつれて、学校の制度・仕組み上、担任というものの存在感や影響力が増してくるのではないかと思う。先生と、生徒・児童間の年齢差も近くなりがちで、その面でも影響力が強くなるのだろう。

 担任のあり方というものを考えてみようと思っているが、長くなってきたので今日はここまでだ。

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