答えが出ないことは考えないに限る

 考えだしたら切りがない。
 そういう場面は今までもあっただろうし、これから何度でもあるだろう。
 そういう場面をどう切り抜けるか。

 考えるのをやめる。考えないように努力する。忘れる。
 そりゃ、考えて答えが出るんだったら、いくらでも考えたほうがいい。だが、考えても答えが出ないことは、考えない。

 埼玉県公立高校入試の出願は来週だ。すぐに倍率が出る。そうすると、「受かるかな。大丈夫かな」と、考え始める人が出てくる。
 気持ちは分かるけど、これって、いくら考えても答えは出ないんだよ。だから考えるだけ無駄。時間がもったいない。

 高校の先生をやっていたとき、生徒から「ぼく(私)、受かりますか」と何度も聞かれた。高校だから大学受験の話だ。
 生徒が期待する答えは、「大丈夫、絶対受かる」だというのは分かっているが、意地悪な私はそうは言わない。「そんなの分かるか。合否を決めるのはオレじゃねえ」と突っぱねる。嫌われるわけだ。
 「ウジウジ悩んでる暇があったら、単語の一つでも覚えやがれ」

 また、こんな聞き方もされる。
 「先生、落ちたらどうしましょう」
 答え。
 「落ちてから考えりゃいいだろう。それとも何か、落ちた時ときのことを考えておくと合格の可能性が上がるとでもいうのか。だったら、大いに考えようじゃないか」
 「な、考えても無駄だろう。だったらそんなの考えるのやめようぜ。その時間に数学1題解けよ」

 あれから40年、いや30年か。
 基本的に変わらんね。進歩してない。

 ただし、いま中学生に同じことをたずねられたら、同じ内容をもう少し丁寧で優しい言葉で言ってあげる。ただそれだけの違いだ。

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