これからは睡眠も勝負のうち

 事実上の勝敗はすでに決している。

 埼玉県公立高校入試まで今日を含めてあと10日。受験生諸君はこのことを胸に、残りの日々を送ってもらいたい。

 1、2年生からの積み重ね、そして3年生になってから、特に夏休み以降のがんばり、そういうのが全部合わさって事実上の勝敗が決する。残りのたった10日で、中学入学以来1000日間、あるいは3年になってから300数十日の間についた実力差が縮まるはずがないではないか。

 誤解しないでもらいたいが、今さら何をやっても無駄だと言っているのではない。
 事実上の勝敗はすでに決しているというものの、実際には、「大丈夫」と言われていた人が落ち、「無理」と言われていた人が受かるということが起きているからだ。

 では、なぜそのような予想外のことが起きるのか。
 自分以外の全受験生が、この先、一切勉強しなければ、その隙に少しは実力差を縮めることができそうだが、そんなことはあり得ない。全員が最後の最後まで、少しずつ少しずつ前に進んでいるのだ。だから大逆転は起らない。

 しかし、直前に風邪などを引いて、当日、最悪のコンディションで臨んだとしたらどうか。数十点の実力差は案外簡単にくつがえされてしまう。
 逆転劇の最大の原因はおそらくここだ。
 だから、これから先は、しっかり睡眠をとり体力を温存する。無理をして10点、20点伸ばしたとしても、最悪のコンディションで当日を迎えたら、伸ばした10点、20点どころか、取れるはずの10点、20点まで落としてしまい、全体としてはマイナスになる。

 数年前だったか、ある母親が「うちの子、試験直前だというのに寝てばかりいる」と心配し相談してきた。
 私は、「大丈夫、しっかり寝るのは『勝ちパターン』ですから」と答えた。
 これからは睡眠も勝負のうち。そう考えてほしい。


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