すべてを読み切れなかった自身を恥じる

 ただでさえ長い発表までの1週間だが、今年は特に長い。そう思わないか。
 今までだったら、自己採点である程度見通しがついたんだが、今回は見当がつかんだろう。受験生には本当に申し訳ない気持ちだよ。って、私が謝ったってどうしようもないが。

 ただ反省点はある。
 模試をもっと難しくしておけば良かった。特に数学。
 400点超えがなかなか難しい模試で、他の模試で450点取れても下手をすれば300点台まで落ちてしまうような模試だったのだが、それでも十分に対応することができなかった。そこは後悔している。

 入試が試練であってもいい。
 節目として中学入試や高校入試や大学入試があって、それが一つのモチベーション(動機づけ)となって勉強に励むのはいいことだと思っている。
 しかし、子供たちの心を必要以上に乱してはいけない。ゆがめてはいけない。そこは、大人として常に心に留めておかなければならない。

 私は入試当日のブログで、こんなことを書こうと思っていた。
 「悔いは残るかもしれないが、キミたちは、ある種の満足感、爽快感、達成感のようなものを抱いているのではないか。大事なのは、今の自分にできることはやり切ったということなのだ。結果はともあれ、みんなよく頑張った」

 が、当日、問題を見てぶっ飛んだ。
 たしかに、教科書に載っていないようなことが出たわけじゃないから、5教科全体を通してみれば良問なんだろうが、驚かせるのもほどほどにしてほしいという感じだったね。何度もしつこくて申し訳ないけど。

 当日、家に帰って号泣した子も多いだろう。
 ちなみに以前のブログにも書いたが、号泣は大声を上げて泣くことだからね。激しく泣くんだよ。メソメソやシクシクは号泣とは言わない。

 人生に涙は必要だ。悔し涙を流したことのないやつは信用できん。
 でも、今度の入試後の涙は、いらない涙だ。ここは、泣くところじゃない。流し終わって晴れ晴れしない涙は次につながらない。

 この、いらない涙を流させてしまった責任の一端は、入試アナリスト(分析家)を自称する私にもある。
 「波乱の入試になるかもしれない」ということは、いろんなところで書いたり言ったりしてきた。しかし、私自身の予想を超える波乱の入試だった。
 本来、予想外とか想定外というのは素人のセリフで、われわれプロが使ってはいけない言葉だ。すべてを読み切れなかった自分自身を恥じるのみである。

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