小池都知事の謎の発言に想う

 小池東京都知事の「(豊洲は)安全だが安心ではない」という謎の発言。

 おいおい、科学(サイエンス)はどこへ行っちまったんだ。石原元都知事は、「科学が風評に負けるのは恥だ」と言っておるぞ。

 ちゃんとしたエビデンス(証拠)に基づいて、専門家が安全だと言っているのに、それでも安心できない。じゃあ、あと何が必要なんだ。どうすれば安心できるんだ。

 答え。
 科学的な根拠はないが、素人のみんなが「よく分かんないけど、何となく安全っぽいよね」と言い始めること。つまりムードだね。

 専門家が安全だと言ってるんだから、大丈夫です。皆さん安心してください。
 この理屈が通らないのが世の中ということだ。困ったことだが、これが現実だ。

 私はよく、学校の広報担当者に、「理性に訴えるより、感性(感情)に訴えたほうが効果がありますよ」とアドバイスしている。
 これは別に嘘を言いなさいということではない。細かい数字を積み上げて、論理的に説明しても、聞いている方は素人だし、よく分からない。頭に入って来ない。意味分からない。だから理詰めの説明に終始してはいけない。そういう意味だ。

 われわれの頭の中は、どうも「安全=安心」とはなっていなくて、「安全・安心」となっているようだ。「安全」と「安心」は、ほぼ近いところにあるが、その間に微妙に「・(ポチッ)」が入っている。

 「安全だが安心ではない」というのは、理屈として変なのだが、情報を発信する立場としては、「バーカ、何ぬかしてんだ」という声が意外に少なく、小池都知事の支持がかえって高まっているという現実を見ておかなければならない。

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