加害者の9割が顔見知りである怖さ

 ベトナム国籍の小3女児殺害事件。
 容疑者は女児の通う小学校のPTA会長だった。

 PTA会長は自称不動産業。
 不動産業を営むには「宅地建物取引業」の免許が必要なので、この人は無免許で不動産売買に関わっている、いわゆる「ブローカー」だと思われるが、聞くところによると、不動産売買の世界では、こういう人結構多いらしい。

 PTA会長や役員になるための資格はない。いちいち履歴者や身上書の提出を求められるわけでもないし、審査機関があるわけでもない。「やりたい」、「やってくれる」ということになれば、誰だってなれてしまうわけである。
 マスコミは「まさかPTA会長が」と騒いでいるが、別に立派な人だからPTA会長になったのではなく、世間が勝手に「PTA会長やってるくらいの人なんだから、きっと立派なな人に違いない」と思い込んでいるだけである。
 本当に立派なPTA会長も大勢いるが、全然立派じゃないPTA会長だっているということだ。

 もし私が殺人事件の被害者になったとしたら、つまり殺されたらということだが、加害者は90%の確率で私の知り合いである。
 加害者は常に身近にいる。
 これは決してドラマの世界の話ではなく、統計的にそうなのである。

 ということで私は、PTA会長が容疑者だったということについては、それほど驚いていない。「顔見知りの犯行」という、一番ありがちな範疇に収まっているという意味においてである。

 誰が見ても不審者と分かる者の犯行であれば、再発防止策も出て来ようが、常日頃から一番身近なところで子供たちを見守っているはずの大人による犯行であるだけに、再発防止策と言われてもすぐには思い浮かばない。これがこの事件のもっとも悩ましいところである。

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