引用だけで著作権料って、どういう理屈だ

 京都大学入学式の式辞において、山極壽一総長がボブ・ディランの「風に吹かれて」の一節を引用した。
 ここまではいい。

 その式辞が同大学のホームページに掲載された。
 それに対し、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権料の支払いを要求した。
 まったく、今の世の中どこから弾が飛んでくるか分からんな。

 一応、式辞全文を読んでみた。私なんぞは逆立ちしても到底語れないような格調高い式辞だ。さすが京大総長ともなると違うものだ。で、なになに1952年2月生まれか、じゃあ、私と同学年ではないか。月とスッポンだな。
 でも、私と同学年ということなら、ボブ・ディランを語る気持ちは分かる。そこだけはね。

 さて、JASRACである。
 割と最近も、ヤマハの音楽教室に著作権使用料を要求して、いま裁判になっているんじゃないか。
 
 まあ、著作者の権利は守らなきゃいかん。そこは納得。
 不肖私だって、文章書いたり、喋ったりしているわけで、そういうのを無断でパクられたら、腹が立つし、場合によっては「法的手段をとらせていただく」なんてこともあるかもしれない。
 でも、大学の入学式の式辞でしょう。それをHPに転載しただけ。一部引用でちゃんと出典も明らかにしているわけだし、それに対し著作権料払えとは、一体どんな根拠になっているんだろう。そこが知りたい。

 JASRACは一般社団法人だね。
 世間では社団法人なんていうと、何か公的なものかと勘違いする人がいるけど、たしかに営利企業ではないけど、普通の会社と大して変わらんよ。(というのは、一般社団法人の理事長である私の感想)

 使用者と著作権者の間に入って、手数料をとる商売。なんて言ったら、ちょっと失礼かもしれないが、要はそういう団体だ。だから、取れそうなところから取る。
 もちろん、作詞家・作曲家・アーティスト・音楽関連会社のために一定の役割を果たしているのも確かなんだろうが、今回のこのやり方はどうもね、納得行かないな。

 総長は式辞の中で、茨木のり子さんの詞も引用しているが、こっちは大丈夫なのか。ビジュアル著作権協会が何か言ってこないか。

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