文科省出身者の教育長就任で公立入試に変化があるか

 高校入試制度は全国一律ではないという話は最近もしたばかりだ。
 地方ごと実情に応じてやればいい。

 埼玉県の公立高校入試は、試験機会が1回で、評価の仕方も学力重視に傾いているという点に特徴がある。
 しかし、文部科学省の基本的な考え方は、入試機会を複数化することであったり、入試方法に多様性を持たせることだったりするわけだから、その方針とは相いれない部分が多い。

 今度新しく教育長に就任することが決まっている小松弥生氏は、ご承知の通り、元は文部科学省のキャリアである。
 教育長一人の考えで、入試制度が変えられるわけではないが、文科省の方向性とは正反対とも考えられる現行制度にメスが入るのかどうか、私はここに注目している。

 埼玉県の教育長はかつて、教員出身者と、県庁の役人が交互に就任するという時期があったが、その後県庁の他部署の人、つまり教育畑以外の人が就任する時期があり、ここ2代は教員出身者が連続して就任してきた。過去に文科省高級官僚が落下傘で舞い降りたことはなかったと記憶している。

 別に文科省出身だから、それだけでダメというわけではないが、以前に労働省出身の竹内克好教育長が、偏差値追放、業者テスト追放を強行し、埼玉の公立高校入試を混乱に陥れたことをどうしても思い出してしまう。

 だいぶ時期がずれたが、間もなく新教育長の下で新たな教育行政が本格稼働することになる。
 入試制度にはこれがベストとか、これで完璧とかいうものはないので、絶えず改善、改良を繰り返すしかないのであるが、中央官庁のお役人の論理・発想だけで考えられても困るので、その点だけは強く要望しておこう。


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