先生はなぜ尊敬されなくなったのか

 学校の先生が尊敬されなくなった。
 もちろん、尊敬を集めている先生も大勢いるわけだが、昔ほどの権威はない。

 そうなった理由の一つは、学校の大衆化である。
 昔、学校に行くのは特別なことだった。
 私は浦和に育ったのだが、昭和40年代前半まではクラスに2、3人は就職者がいたし、高校から大学に進む者の割合は少なく、高卒で就職は当たり前だった。
 しかし、今は大学に行くことすら特別ではなくなった。これが学校の大衆化。

 学校が特別ではなくなったので、先生も特別な存在ではなくなった。フツーの社会人、ただの公務員だから、立場そのものは尊敬の対象ではなくなった。

 加えて、教育はサービス業という考え方が広まったため、世の中は、一番偉いのは消費者である保護者・生徒だと言い始めた。
 
 困ったことだが、もしも世の先生方が権威を取り戻し、尊敬の対象であろうとするなら、圧倒的な専門知識や技術を身につけることだ。
 医師や弁護士などは、需給関係などの理由もあるが、サービス業でありながら、まだ一定の権威を保ち、尊敬の対象となっているのは、その専門知識によるところが大である。

 だから、同じように先生と呼ばれる学校の教員(塾の先生)が、権威を保ち、尊敬を集めたければ、圧倒的な専門知識や技術を身に付けるしかないだろうと私は思うのである。
 もちろん、権威を保ち尊敬を集めることが先生方の本来の人生の目的ではないことは分かっている。
 しかし、圧倒的な専門知識や技術を身につければ、結果として生徒に還元されるわけであるから、それを目指すのは悪いことではない。

 人生、いつまでたっても勉強だな。
 気合を入れ直してもうひと踏ん張りするか。

 以上。今日訪問した学校で校長先生との雑談の中で出た話題だ。

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