耐暑仕様だから夏は最高のシーズン

 私は6月後半の生まれである。
 生れ出たとき、「この世はずいぶんと暑いところなんだな」と思った。

 戦争は6年前に終わっていたが、国はまだ貧しく、家中に電化製品というものは一つもなかった。電気というのは灯りのことだとずっと思っていた。それ以外にも使い道があることを知ったのはかなり後になってからだ。

 話を戻すと、いきなり暑さに直面した私は、「この世で生きて行くためには、暑さに対応しなければいけないのだ」と悟り、直ちに身体を暑さ対応に調整した。
 半年ほどすると、この世には寒さというのもあると分かったが、その時はすでに身体が耐暑仕様になっていたので、適応するのは困難だった。

 そんなわけで、生まれた瞬間、身体を耐暑仕様にセットしてしまった私は、夏に強いのである。

 オマエ暑くないのか?
 いや、暑いのは暑いよ。35℃は暑いに決まってるだろう。
 そうじゃなくて、普通に耐えられるって話だ。

 「こう暑くちゃ食欲も出ませんな」
 何言ってるんだ。食欲の夏だろう。食い過ぎちゃって体重コントロールに苦労するよ。走っても走っても痩せない。

 暑さに弱い方には申し訳ないが、私は1年中夏でもいいと思っているくらいだ。

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