悪口を言わず黙って正しいことを実行する

 夏合宿を売りの一つにしている塾がある。
 一方、「うちはやりません」という塾もある。

 先日、「うちはやりません」の大手塾の先生と話す機会があったので、やらない理由を尋ねたところ、「かけた労力と費用に見合う成果が得られそうもないから」という答えが返ってきた。
 この場合、成果という言葉の中には、生徒の学習面での成果だけではなく、塾としての収益のことも含まれていることを、その先生は否定しなかった。まあ、民間企業としては当然だろう。

 将来的にはどうなのかとさらに尋ねると、「それは分かりません。常にいろいろな可能性を追求したいと思います。夏合宿も数多くの選択肢のうちの一つです」と、これまた至極真っ当な答え。

 そのあとも、いろいろな話題を取り上げたが、この先生から、他塾の批判めいた言葉は一切聞かれなかった。さすが大手塾。

 しかし、世の中には、他人のやっていることへの批判に熱心な人が結構多い。他人を批判したって、自分のやっていることが正しいということにはならないんだけどね。

 「あいつのやってることは間違ってる」
 そうか。だったら、あなたは黙って、つまりそのことは言わずに、自分が正しいと思うことを発言し、実行すればいいではないか。
 だって、あなたが正しいんでしょう。で、相手が間違ってる。ならば勝敗は明らかじゃないですか。相手にどんどん間違ったことをやらせておいて、自分が正しいことをやったほうが得策ですよ。

 スポーツ選手は、ライバルや対戦相手に、おまえの走り方は間違ってるとか、おまえの打ち方は間違ってるなんて言わないよ。だって、間違ってくれてた方が自分のチャンスが広がるんだから。

 ことわっておくがこれはビジネスの話だ。お父さんやお母さん、それに学校の先生が、子供や生徒に対し、「それは間違ってます」と言うのは、また別の話だ。

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