進まない女性管理職登用

 学校というところは、女性が活躍しやすい職場である。
 問題点を上げれば切りがないが、他の職場に比べれば相当ましである。男女同一賃金であるし、結婚や出産を機に辞めるという慣行もない。

 で、今日の話題は、女性管理職(校長や教頭)の少なさということである。

 企業でも政界でも女性の登用ということに躍起になっているが、これがなかなか進まない。なぜだろう?
 私は、この問題を考えるとき、比較的女性の多い職場であり、女性であることのハンディも比較的少ない学校という職場でさえ、女性の幹部登用が進まない事実に目を向けてみるべきだと思う。

 埼玉県の場合、全日制高校の教員の70%が男性で30%が女性である(平成28年度の県統計。以下同じ)。7:3という分かりやすい数字である。
 では、校長はというと、男性137人に対し女性6人。教頭は男性186人に対し女性17人。
 女性が3割なのであるから、校長が40人ぐらいいても不思議ではないが、こんな極端な数字になる。

 女性であることのハンディが比較的少ない学校社会でさえこの有様だから、典型的な「男社会」である政界や企業で、女性の登用なんて進むわけないだろうというのが私の見方なのである。

 第一子を出産してそのまま育児休業に入り、復帰して少し経つと第二子を出産してまた育児休業ということになると、30代の半分以上は育児・子育てにとられるというのがハンディと言えばハンディだが、仕事の性質上、その経験はプラスにも成り得る。

 なぜ女性管理職が増えないのか。その点については私自身もっと研究が必要だと思っているが、県教育長もさいたま市教育長も共に女性になったことだし、この機会に女性の管理職登用に大いに力を入れていただきたいものである。

 ついでだが、若いころ、産休・育休を繰り返す女性教員に、「サンキューベリーマッチ」(産休がとっても多い)という綽名をつけたのは私である。失礼な話だ。今なら差別発言として糾弾されるだろう。遅ればせながら反省しているところである。

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