差別化の前に考えるべきこととは

 学校や塾が、他校、他塾と差別化を図ろうとした場合、二つの方法がある。
 1.他がやっていないことやる。
 2.他がやっていることはやらない。

 たとえば、部活が週に1日しかない学校とか、文化祭や体育祭が3年に1回しかない学校。こうすれば簡単に差別化できる。ただ、その違いがお客に歓迎されるかどうかは別問題だ。
 差別化というものは、お客にとって価値がないところでやっても意味ないのだ。

 各学校や各塾が、お客である受験生や保護者に歓迎されるであろう「最適な解」を求めて行動するとどうなるか。

 世の中には極端な思考や趣味の持ち主もいるが、両極端というのは数的に少なく、「普通でいいや」とか「どっちでもいいや」という真ん中へんの人々の数が多い。そこで、各校・各塾の「最適な解」は、真ん中へんに寄らざるを得ず、他の真似をするとかしないとかに関係なく、自然に同じようなところに落ち着く。

 みんな似てくる。

 これは避けられないことなのだ。それぞれが「最適な解」を求めて行動するとみんな一緒になる。
 差別化を考えるなら、まずこのことを頭に置いたほうがいい。これを抜きにすると、下手をすると変な学校や、ただの風変わりな塾を作ってしまう。中にはそれがいいという人もいるので、あえてそこの客層を狙うならいいが、前述したように少数派だ。

 もし私が、生徒募集に悩む学校や、集客に悩む塾から相談を受けたら、差別化より先に基本機能に目を向けるように言うだろう。
 よそが当たり前にやっていることができていないのではないか。
 みんながやっていることが基本機能なのだから、これが欠けていたら勝負にならない。似てしまおうが、一緒になろうが、まずここから始める。

 さて、これで互角の勝負ができる体制が整ったとする。
 だが、基本機能が同じなので、お客の側は選びづらくなった。
 そこで差別化戦略に入る。そういう順番だ。

 差別化というのは、基本機能じゃないところでやるものだ。ということを、とりあえず今日の結論としておこう。

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