災害報道に演出は無用

 一日中、台風18号の情報が流れている。
 そんなに大きな台風なのか。
 別にそれほどとは思わんが、警戒しろ、避難しろとうるさい。

 情報提供は重要だ。
 それによって被害が減るなら、いくらでも流してもらおう。
 だが、情緒に訴えるような情報が多すぎる。

 たとえば、「9月1か月分の雨量を記録した地域もあります」というような伝え方。
 日頃、あまり科学的にものを見る習慣のない私などは一瞬、「そいつは大変だ。30日分がいっぺんに降るのかよ」と、まず30日イコール30倍という数字が頭に浮かび、あわててしまうのだが、よくよく考えみれば、9月1か月分の雨がどれくらいかを知らないのである。

 東京地方では9月の降水量が1年のうち一番多いのは知っているが、はて何ミリだったか?
 地域によって月降水量は異なるわけだから、そこまで言わないと正確な報道とは言えない。だが、そういった報道はめったになく、人々に何となく大変なことらしいと思わせるような報道がほとんどだ。

 映像的にも、大しけの海、冠水した道路、倒れた街路樹などを映し出し、大災害またはその予兆をアピールする。これも情緒に訴える情報だ。

 もしかしたら、映像無しのラジオから情報を得ていた人、あるいはスマホやパソコンで天気図だけを見て情報を得ていた人のほうが冷静に判断できたかもしれない。

 災害報道に演出は無用。
 めずらしくテレビを見ていて、そんなことを思った。

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