小池都知事、なつかしい言葉使ってるね

 小池百合子都知事は何歳?
 そうか、1952年(昭和27年)生まれの65歳か。
 私は1951年(昭和26年)生まれだから、同じ時代に生まれ、同じ時代を生きてきたんだな。道理で話が合うと思ったよ。話したことないけど。

 記者会見で「アウフヘーベン」とか言っていた。意味を問うたら、辞書で調べろだと。
 でも、辞書で調べるまでもなく、われわれ60代後半以上にとっては、これがドイツ語で、ヘーゲル哲学の用語で、日本語にすると「止揚」というのは、割と常識的な知識なんだ。若いころ、流行ったからね。なつかしいな。

 会見では、「ハーマン・カーン」なんて人の名前も出てたね。
 久しぶりに聞いたよ、この名前。
 おう、それなら知ってると思った若い人もいると思うけど、「ハマーン・カーン」じゃないから。ガンダムじゃないんだよ。それに男だし。
 「ハーマン・カーン」はアメリカの未来学者。『超大国日本の挑戦』という本を著し、「21世紀は日本の世紀」などと持ち上げるもんだから、人気になった。私も大学生のときに読んだ覚えがある。これまた、なつかしい。

 若い人たちは、小池百合子さんが何か新しい言葉を使っていると勘違いしているかもしれないけど、昔覚えた「古~い」言葉を使ってるだけだから。

 ついでに「しがらみのない政治」について。
 パソコンで「しがらみ」と入力して、パチッと変換すると「柵」と出てくる。そうだったのか。「しがらみ」を漢字で書くと「柵(さく)」なんだ。
 柵にまとわりつくいろんなもの。

 しかし、「世のしがらみ」などと言うが、生きて行くと「しがらみ」だらけになるんだよ。助けたり助けられたり、世話したり世話になったり、応援したり応援されたり、そうやって人間関係を築いて行くうちに、どうしても出来ちゃうのが「しがらみ」。

 「しがらみのない政治」というのは、何も小池百合子さんが初めて言ったわけじゃなく、前から多くの政治家が使ってきたものだ。
 選挙では、政治経験の浅い新人候補がよく使ってきた。
 「政治経験がなくて大丈夫か」
 「いや、その分、業界や企業や団体とのしがらみがありませんから、思い切った改革ができます」
 こんなふうに使う。

 小池新党(希望の党)からは、たくさんの「しがらみのない候補者」が立候補してくると思うが、裏を返せば、政治経験も、人脈とかネットワークも、あまり持たない人が出てくるということでもある。そこに不安がある。

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