偏差値を1上げるのに必要な得点は

 「ああ、惜しいな。偏差値があと1足りない」
 私立高校での進路相談では、よくこんなことがある。

 埼玉県以外にお住まいの読者の皆さんには何のことか分からないかもしれないが、埼玉の多くの私立高校の入試には、本番テストの前に、あらかじめ受験生のために合格の可能性を示してあげるという有難い仕組みがある。
 
 受験生は、自分の偏差値が分かる模擬試験などの成績を持って相談に行く。
 学校側はそれを見て、「まあ、余程のことがなければ大丈夫」とか「他を受ける必要はないです」とか、「去年はその偏差値で落ちた人はいません」とか、いろいろな表現を用いて、合格をほぼ保証するようなことを言う。
 もちろん学校側は、あらかじめ、1番上のコースなら偏差値70以上、2番目のコースなら偏差値68以上と決めてある。

 世間ではこれを「確約」と言ったりするが、学校側がズバリこの言葉を発することはない。が、受験生の側は、先の発言を引き出せれば、「確約をもらえた」と解釈していい。

 そんなことをしなくても、本番当日にしっかり高得点を取れば済む話であるが、体調不良で力が出せなかったとか、よりによって苦手な分野ばかり出たとか、そういうケースもあり得るわけだから、いわゆる「確約」は、もらえるものならもらっておいたほうがいい。

 さて、そうなると、これから12月ごろまでの模擬試験で、少しでも偏差値を上げておきたいということになる。

 偏差値を上げるには、基本的には自分の得点を上げることを考えればいい。
 ただし、自分の得点は下がったのに偏差値は上がってしまうということもある。なぜかと言うと、偏差値を求める場合、【「自分の得点」-「平均点」】という計算式が基礎になるからだ。つまり、「自分の得点」が上がったとしても、「平均点」の方がそれ以上に上がってしまえば、偏差値は下がるのである。

 偏差値を上げるには、「自分の得点」を「平均点」より、どれだけ上に持って行くかを考えればいい。
 だが、「平均点」がどれほどになるかは、試験が終わってみなければ分からない。もちろん「自分の得点」もだ。

 だから、「あと偏差値を1上げたい」と思っても、じゃあ、あと何点余計に取ればいいかという数字がなかなか決められないのである。

 大ざっぱに言えば、得点2点ごとに偏差値は1ずつ上がるのだが、これは「平均点」が一定ならばという話だ。「自分の得点」が前の試験より得点が2点上がっても、「平均点」が2点上がればチャラだ。

 が、そんな数字でもないよりはマシと言うものだ。
 各教科で2点ずつ上げれば、5教科全体で偏差値が1上がる。
 たった2点。
 そう考えれば、なんか出来そうな気がしてくるではないか。

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