問題児は親も問題なんだがそれを言ったらお仕舞だ

 学校の先生やってりゃ、いろんな生徒とめぐり会う。
 だけでなく、いろんな親とも遭遇する。

 この親にしてこの子ありなどと言うが、生徒指導上の問題を起こした生徒の親に会ってみると、なるほどそういうことだったのかと合点が行くことがしばしばある。
 
 わが子可愛さは分かるが、担任を交代させろだの、転勤(異動)させろだの、理不尽な要求をされた経験のある先生は少なくないだろう。
 うちの子は他と違うんだからと、学校のルールの適用から外せなどという要求は、しょっちゅうだ。

 とにかく非常識なんだな。
 息子(娘)がこんなになったのは、あんた(親)がそういうふうに育てたからなんじゃねえの。と、言いたいのは山々だが、すんでのところでこらえる。
 まったく。
 生徒の指導は仕事だからどこまでもやるが、親の指導の分まで給料もらっちゃいねえぞ。

 以上。若く血気盛んなころの話。

 今はどうか。
 子どもたちは、いろんな環境の中に育ってきている。親の考え方。価値観もさまざまだ。学校や教員は、それを所与のものとして、まず受け入れなくてはならない。
 学校や先生の指導はそこからスタートする。今さらやり直しはきかないのだ。

 子どもたちが何か学校で問題を起こしたとして、それを親や家庭の責任に帰そうとするのは、教員としての敗北である。

 教育の力。
 もし、先生方がそこに信を置いているなら、育った環境をとやかく言うべきではない。どんな家庭に育ったどんな子どもであっても、まっとうな人間に育てあげるのが先生の使命というものだ。

 ただ、先生だってごく普通の人間だからね。
 とんでもない親や、そこから生まれたとんでもない子どもをどう導くかなんてことは、大学じゃあ教えてくれないわけだし。
 特に若い先生は、全部一人でしょい込もうとしたら自分がつぶれる。

 自分がやる。
 その心意気は結構だが、教育、とりわけ学校教育ってものは、組織の力、チームワークでやるものだっていうことを忘れちゃいけない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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