きつい指導も地獄、ゆるい指導も地獄

 大阪府立高校(羽曳野市・府立懐風館高校)の女子生徒が、生まれつき茶色い髪を学校から黒く染めるよう繰り返し指導され、不登校になった。女子生徒側は、精神的苦痛を受けたとして訴えを起こした。

 新聞記事などでは、指導を「強要」と言い、「教員によるイジメ」とするものもあった。
 さて、どうしたものか。

 頭髪・服装指導は、どこの学校でも多かれ少なかれ行っていることだ。
 ただし、一部には、そういったことを一切しない自由な学校もある。また、もはや、そのような指導をあきらめてしまった学校もある。

 きつい指導は難しい。
 まず先生の中に、自由だ、個性だ、人権だと騒ぎだす者がいる。県教委や校長のやろうとすることには、とりあえず何でも反対という、どこかで見たことのあるような連中だ。
 ようやくそれを乗り越えたら、今度は生徒との闘いだ。中高生ともなれば、口だけは一人前だから、面倒なことこの上ない。

 かれらとの闘いは、毎日毎時間、一瞬たりとも気を許すことができない。
 昨日は注意したのに今日はしないなどというのは許されない。
 誰ちゃんには注意したのに、誰ちゃんには注意しない。これも認められない。

 ひとたび指導のラインを上の方、つまり厳しい方に設定してしまうと、教員にとしても、非常に苦しい立場に追い込まれるのである。

 じゃあ、ゆるめれば。
 それでもいいが、あの学校はゆるいぞということが知れれば、そういう生徒が大挙押し寄せてきて、事態はさらに悪化する。
 授業なんてものは成立しない。それでもまだ、学校に来ている生徒はましなほうで、問題なのは学校に来ない生徒たちだ。こういうのも不登校って言うんだろうが、放っておけないから家庭訪問が日課になる。
 こういう学校に新任の先生を配置すると、半年ぐらいで精神をやられる。

 きつい指導も地獄、ゆるい指導も地獄。

 仮にも先生なんだから、自由や人権の尊さを知らないわけじゃない。そんなこと知ってるよ。生徒にも毎日教えてやってくるくらいだ。
 だから、そこじゃないんだよ。
 というのが、先生たちの本音ではないかと思うので、私はこの手の問題では、自由だの人権だのは、とりあえず脇に置いて考えるようにしている。

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