「生きる力」と「生きるためのスキル」の違い

 大昔、人類は食べて行くために狩猟や農耕のスキルを必要とした。身を守るための戦闘力も求められた。
 そこまで昔の話を持ち出さなくても、100年200年前だったら、文字の読み書きなど出来なくても立派に生きていけた。
 生きるためのスキルは、時代によって変わるんだなという話だ。

 「これからは英会話が必須だ」、「ITも重要だ」、「思考力・判断力・表現力だ」、「ディスカッションやディベートが出来なきゃいけない」。こういう能力がないとグローバル社会を生き抜いていけない。

 これ、当たればいいけどね。

 日本企業のクセに英語を公用語にしている会社がある。それがいいのか悪いのかは分からない。そういう時代になったのだと言うしかない。
 世の大人たちは、「な、だから英会話やっとけよ」と言うが、中高生のころ、そんな時代が来るなんて思ってなかったんだろう。先生も親も言ってなかっただろう。
 つまり、当時の未来予測は見事に外れたんだよ。想定外の世の中になっちゃった。

 ということは、世の大人たちが予測するような未来が確実にやって来る保証はないってことだ。
 だから、いま学校で必死になって授けている「グローバル社会を生きるためのスキル」のうちいくつかは、かれらが大人になったときには役立たずになるかもしれない。

 「生きるためのスキル」は不確実性があるが、「生きる力」は確実性がある。
 今の大人たちは、子供の頃に、英会話も、パソコンやタブレットの使い方も、プレゼンやディベートの仕方も、何にも習ってこなかった。
 でも、「ヤバい、これできないと生き抜いていけない」と気づいたら、必死に努力してマスターしたろう。これが「生きる力」だ。

 「生きる力」と「生きるためのスキル」。
 時代が変わったら、あるいは未来予測がはずれたら役に立たなくなるのが「生きるためのスキル」で、どんな時代にも適応できるのが「生きる力」。

 子供たちに「生きる力」をつけてやりたいね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード