新聞は見出しだけでは分からない

 新聞の見出しは何のためにあるか。
 記事本文を読ませるため(読んでもらうため)である。

 「新聞は見出しだけ見れば、中身はだいたい分かる」と言う人がいるが、記事本文を要約しているわけでなく、興味を惹くことを狙っているので、見出しだけでは分からない。よく読んでみると、見出しとは逆のことだったりすることもしばしばだ。

 あるネットニュースの見出し。
 「トランプ米大統領:金正恩委員長と友人になれる可能性ある」
 あれ、急に今までと違うこと言いだしたぞ。
 そう思った私はすでに新聞側の術中にはまっている。

 トランプ大統領のツイッターを読んでみる。
 「Why would Kim Jong-un insult me by calling me "old," when I would NEVER call him "short and fat?" Oh well, I try so hard to be his friend- and maybe someday that will happen!」

 筆者日本語訳
 「金正恩はなんで私のことを『old(老いぼれ)』といってinsult(侮辱)するんだ。私は彼のことを『short and fat(チビでデブ』なんて呼んでないぞ。まあ、友達になれるようにがんばってみるか。そんな日が来るかもしれないな」

 「try so hard to be~」は、「~するように努力する」とか「頑張る」という意味だろうから、「友達になれるかもしれない」と解釈するのもいいが、少なくとも「これからは友達になろうぜ」というメッセージじゃない。
 これから仲良くしようという相手に、「チビでデブ」はないだろう。
 ついこの間、「Little Rocket Man(チビのロケットマン)」と呼んでいたが、今回は「チビ」に「デブ」が加わった分だけ質が悪い。

 はなから読者をだまそうというわけではないが、新聞やニュースは、記事本文に読者を誘導しようと、あの手この手を繰り出してくるものだ。
 見出しだけで分かると豪語している人は、注意が必要だ。

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